富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2021.01.04 地域で働く

【軽食販売店 どんぐり】新井 優 さん

唐揚げ、ハンバーガー、揚げパンなど、手軽に食べられるメニューが並ぶホットショーケース…。黒板にカラフルに書かれた「タピオカドリンク」や「台湾風かき氷」の文字…。そして笑顔で迎えてくれるお店のお姉さん…。

 

 

こんなん、学校の近くにあったら絶対通う!!

 

 

と、はるか昔に学校を卒業した私でも羨ましがるようなお店が、群馬県立富岡高校の東隣に存在します。

 

 

 

 

2019年9月にオープンした、軽食販売店『どんぐり』。

富高生はもちろん、ご近所さんや地域の小中学生にも親しまれているお店です。

 

 

今回は富高生と一緒に、『どんぐり』の魅力に迫っていきたいと思います!

 

 


 

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おばあちゃんのタバコ屋が高校生の憩いの場に

 

 

 

 

ー 『どんぐり』を始めたきっかけを教えてください。

 

優さん:ここはもともと、おばあちゃんがタバコ屋をやっていた場所なんです。その後しばらく空いていたんですけど、富高生向けに何かやったら?という周囲からの勧めもあって、両親がこのお店を作りました。でも両親はまだ仕事があるため、すぐにお店は始められなかったんです。

そんな時に、東京で働いていた私が仕事を辞めて富岡に帰ってきたので、じゃあ私が…という感じで始めました。

 

 

優さんのお母さん手作りの布看板。お店では布マスクなどの手芸作品も販売されている。『どんぐり』という名前は、“田舎っぽい名前がいい”とご両親がつけたそう。

 

 

ー たまたまタイミングが合って、優さんがお店をやっていくことになったんですね。それにしても、お店に来る高校生たちを名前で読んだり、距離の縮め方がすごく上手ですよね。

 

優さん:もともと接客業をやっていたのと、人見知りしない性格というのがあると思います。以前はフィットネスクラブに勤めていたんですけど、お客さんの名前を必ず覚えなくてはいけなかったので、今も癖でみんなの名前を覚えているのかもしれないですね。

たまに、フィットネスクラブのお客さんのお子さんが来てくれていることに名前で気づいて、びっくりすることもあります(笑)。

 

 

「部活はどう?」「明日の学校は?」と笑顔で話しかける優さん。

 

 

― お店に来る生徒さんも「優さん」とか、「ゆう」と呼び捨て(!)にしたりと、心を開いている様子が伝わってきます。こうして毎日高校生たちと話していたら、気持ちが若くいられそうでいいなぁ…。

 

優さん:友達からもすごく羨ましがられますね、若い子たちと関われる仕事でいいなって。先生以外で高校生たちとつながれる仕事って、なかなかないですよね。

 

 


 

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高校生にも聞いてみました!

 

 

 

 

― 優さんはよく、インスタグラムのストーリーのアンケート機能を使って「どんなものが食べたい?」といったアンケートを取っていますが、その結果を参考にしてメニューを決めているのでしょうか?

 

優さん:それもありますし、ネットなどで今の高校生の流行りをチェックして、売れそうなものを考えて出しています。みんなに意見を聞くと、やっぱり女子は甘い物のリクエストが多いですね。甘い物の販売を告知すると、女子の来店数がぐっと増えます(笑)。

 

ー 反応が早いところは、さすが高校生ですね。

 

 

巷で噂の韓国屋台グルメ、ヤンニョムチキンをオーダー。癖になる味でリピート確定☆

 

 

ではここで、優さんの呼びかけで集まってくれた10名の男子高生と、買い物に来た女子高生にも質問してみます!

 

 

Q. 一番好きなメニューは何ですか?

 

A. 「ヤンニョムチキンです」「唐揚げロールです」「ココア揚げパンです」「ウインナードーナツ串です」「チーズバーガーです」「お好み焼き串です」「肉巻きおにぎりです」「スマイルです!」「三ツ矢サイダーです。やっぱ一味違いますね」←?? 「優さんですね」←!!

 

 

Q. このお店はどんな存在ですか?

 

A. ・3年男子「恋バナを聞いてくれる場所です。優さんに相談するといいアドバイスをくれるので、お母さんみたいな存在です!」

 

・3年男子「放課後に勉強をしていて小腹が空いた時に、ここで買えるので助かっています。寒い時には温かいものが食べられていいですね。」

 

・2年女子「このお店ができてめっちゃよかったなって思います。優さんめっちゃいい人です。恋してます!」

 

 

富高生のみなさん、ご協力ありがとうございました!

 

 

 


 

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「あってよかった」と言ってもらえるお店に

 

 

ここで友達とばったり会うことも。(店内で飲食はできません)

 

 

ー 高校生に聞いてみたところ、「悩みはほぼ優さんに話している」という声もあったりと、本当に “頼りになるお姉さん” 的な存在なんだなと感じました。みんな元気で、可愛らしいですね。

 

優さん:そうですね〜。今の3年生たちが卒業して、あの“わちゃわちゃ感”がなくなったら寂しいんだろうなと思います。新1年生にもぜひ1学期のうちからお店に来てもらいたいです。

 

ー この場所でお店を続けていけばいくほど、出会いと別れがあって、再会を喜ぶ機会も増えていきそうですね。これから、どんなお店にしていきたいですか?

 

優さん:やっぱり、“ここがあってよかったな” と言ってもらえるようなお店にしていきたいですね。

 

 

 

 


 

 

みんなが楽しい時は一緒に笑い、悩み事には親身になって相談に乗ってくれる。そんな優さんが迎えてくれる『どんぐり』は、他校の生徒はもちろん、大人の来店も大歓迎とのこと。夕方は混雑することが多いので、時間と数が決まっている方は予約をしてから行ってみてください。

 

また午前中は、予約制のリラクゼーション整体も行っているそうです。

 

最新のお知らせはインスタグラムをチェックしてくださいね。

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軽食販売店 どんぐり インスタグラム

 

 

【営業時間】・飲食:平日 PM15:00〜20:00、土曜日 AM11:00〜18:00、日・祝 休み

・リラクゼーション整体 (予約制):平日 AM10:00〜PM13:30

【TEL】 0274-64-2236

【住所】富岡市七日市1608-1

 

 

 


 

2つの顔で地域とつながる 永田 啓介さん

 

ALT リアム・キャンベルさん

 

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