富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2021.08.04コラム

架空の移住者たちの「TOMIOKA移住日記」第2話

 

たとえば、こんな年齢、こんな職業、こんな雰囲気の人が富岡市に移住したら・・・
どこで買い物をして、どこで遊んで、どんな暮らしをするのかな?

そんな空想を、日記風の記事にしてみました。

 

 

今回は、生まれ育った富岡で同じ夢に向かって進むふたり交換日記です。

 

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富岡にUターンした 勅使河原あおい と、その幼なじみの 勅使河原ゆい

性格の異なるふたりの夢は、一緒にカフェをオープンさせること。

畑での野菜作りに、養蚕古民家のリノベーションにと、準備はまだ始まったばかり。

周囲の人たちを巻き込みながら、夢の実現に向かって歩んでいきます。

 

※この日記の登場人物・ストーリーはフィクションです。

 

 

【プロフィール】

 

◆ 勅使河原あおい(19歳)専門学校生・富岡市出身

 

高校を卒業して都内のアパレルでショップ店員として働いてみたけど、やっぱり 富岡が恋しくてUターン。

ひいじいちゃんが住んでた養蚕古民家で、幼なじみのゆいと一緒にカフェを始めるつもり!

だから平日は専門学校で製菓の勉強をして、週末は家族を巻き込んで古民家のDIYリノベーション中。

 

ゆいは同じ名字だけど親戚じゃなくて、うちの辺りは勅使河原さんが多いんだよね。実はうちのお兄がゆいに気があるっぽいから、密かに応援中。

 

 

 

 

◆ 勅使河原ゆい(19歳)社会人・富岡市出身

 

市内の高校を卒業して、今は市内の農業関係の職場で働いています。半年前にあおいのお兄さん(ともくん)に勧められて参加した「未来の教室」で、今まで自分の周りにはいなかったような人たちと知り合って、私も自分の生き方について考え始めました。そんな時にあおいが富岡に帰って来たんです。

同じ高校で農業の勉強をした、あおいと私。ふたりで野菜やフルーツを育てて、料理やお菓子を作って、地域の人に味わってもらえるカフェをやってみたいねって話をしていたら、あおいが本当に製菓の学校に入学したんです。一人だと自信がないけど、あおいと二人ならできるかも。仕事はちゃんと続けながら、夢に向かって進み始めたところです。

 

話すのが上手くないので、あおいとは交換日記アプリを使って意見や気持ちを共有することにしました。

 

 

Illustration by あさひ

 

 

 


 

 

●5月1日 ゆい

夏野菜の苗を植えておいたよ。ナス、トマト、ピーマン、オクラ、とうもろこし・・・高校生の時も授業で育てたよね。最初はバスケットに入れて売りに行くのが恥ずかしかったけど、まちの人たちが「この前のトマト美味しかったよ」とか声をかけてくれるのが嬉しかったね。懐かしいなぁ。

 

トラクターで耕したり肥料とか石灰入れたりは、先々週におじいちゃんがやっておいてくれたの。おじいちゃん、今年も養蚕するんだって。今年は5月20日が配蚕(家に蚕が届く日)だから、4月のうちに頼んでおいてよかった。

 

富岡では養蚕を勉強したい人を受け入れていて、おじいちゃんの所にもいつも研修に来るでしょ。 大丸屋の浅井さんていう、富岡に移住して研修を受けて、養蚕農家になった人がいるの知ってる?「未来の教室」でお会いしたの。浅井さんは富岡に来る前は、青年海外協力隊っていう制度を使って、ネパールで国際協力の活動をしていたんだって。すごくない?市内の中学生がそういうお話を聞けるのもいいよね!

 

養蚕が始まったらおじいちゃんは忙しいから、草刈りとか私たちで頑張らなきゃね。野菜は実ったら、どんどんお菓子やお料理の練習に使ってね。

 

 

【養蚕体験・研修所「大丸屋」】浅井 広大(あさい ひろお)さん より

 

 

 


 

●5月2日 あおい

ゆいー!畑仕事ありがとう!それと今日はリノベーションおつかれ!畳を運ぶの大変だったね。あんなに重いと思わなかった。明日はぜったい筋肉痛だよー。でもパパだけじゃなくて、パパのハンドボール仲間の人とかも来てくれて、ワイワイできて楽しかったなー。

 

それにしても床下のシロアリはヤバかったね。材木があんなにボロボロになるんだね。でも直るみたいでよかった。パパが建築関係だから手伝ってくれてるけど、あおいたち二人じゃ難しいよね。 あおいたち、建築のことなんにも分かんないし…。

 

余ってるフローリング材があるからそれを張るってパパが言ってたけど、ちゃんとオシャレなやつなのかな?あおいたちはお金ないからあんまりワガママは言えないけど、やっぱりやるからにはセンス良くしてもらわないと!ゆいも希望があったら遠慮しないで相談してね。ほっといたら全部パパが勝手にやっちゃうから。

 

あ、そうだ。ゆい、ヨガ始めたの?お兄から聞いたよ。どんな感じ?

 

 

 

 

 


 

●5月21日 ゆい

子供の頃、うちのお兄ちゃんと弟と私でスイミングに通ってたの覚えてる?あそこにできたヨガ教室だよ。金曜日は夜もレッスンがあって仕事の後でも行けるから、さっきも仕事帰りに行ってきたんだ。私はスポーツ苦手だけど、ヨガは楽しいな。

 

「未来の教室」に参加したり、東京から帰ってきたあおいと再会したりして、私も変わりたいっていう気持ちになったんだ。私は人見知りだし、富岡以外のまちに住んだこともないし、趣味もないし…。それで新しいことにチャレンジしたくてヨガを始めたんだけど、お教室で年の違う友達ができるだけでも “社会人” って感じで嬉しいの。私も少しづつ成長できてるのかな?社交的なあおいがうらやましいよ。

 

 

とみおか習いごとめぐり No.02 「とみおかヨガ(骨盤 ヨガ)」より

 

 

 


 

●6月12日 あおい

ゆいー!今日は午前中、リノベ作業に参加できなくてごめん!友だちの野球の試合があったから、もみじ平の野球場に応援に行ってきた。

こうやって同級生と繋がってて、LINE だけじゃなくてリアルに会えるって幸せなことなんだなーって、東京に行ったから分かったよ。

富岡なんてなんにもないしって思ってたけど、やっぱ家族とか友達とか大好きな人たちが近くにいるっていいよね。安心する。ショッピングとか遊ぶためなら、週末だけ東京に行けばいいし。進学して県外出た友達で、富岡に帰って来たいっていう子もいるんだよ。普通に帰って来たらいいのにね。

 

お昼ご飯にってゆいのママが差し入れしてくれた、佐登屋のホルモン美味しかったね。外で鉄板で焼くのが最高。お礼言いそびれちゃったから、伝えといて。

うちのばあちゃんが持って来たヨモギ餅も美味しかったでしょ。ヨモギを茹でて冷凍してあるから、また食べたかったらリクエストしたらいいよ。ばあちゃん、子供の頃からゆいのこと大好きだからさ。ゆいが「また食べたい」って言ったら喜ぶよ。

 

 

 

 

 


 

●6月13日 ゆい

このところずっと雨が降らなかったから、野菜の苗に水くれしといたよ。(水くれって方言なんだって。知ってた?)

小学生の時も学校でみんなで野菜を育てて、先生がきゅうり切ってくれて給食の時間に食べたり、お土産に家にもらって帰ったりしたよね。

 

今年はおじいちゃんから苗を分けてもらって植えたけど、外国のおしゃれな野菜やハーブを種から育てられるようになりたいな。おばあちゃんやお母さんの作った料理も好きだけど、カフェとかオシャレなお店の料理を食べると、野菜もオシャレな料理になるんだなぁって。もっといろいろな国の料理を食べてみたいから、古民家カフェとか今度あおいと一緒に行ってみたいな。

 

あおいとあおいのご家族がすごく頑張ってくれてるから、私も野菜や果物の栽培とか料理のことをもっと勉強して、力になりたいんだ。

 

 

 

 

 


 

●6月25日 あおい

ゆい見て!じゃじゃーん★ハンモック買っちゃった。パパたちに邪魔だからまだ吊るなって言われたけど、ガマンできなくてお兄に吊ってもらった。最高すぎるんだけどー。ゆいにも早く味わってほしい。

 

ゆいは色々ちゃんと考えてるよね。あおいも考えてるつもりなんだけどさ。あおいがカフェやるって言い出して、専門学校に行かせてもらったり、大人がたくさん集まってひいじいちゃんち直してくれたり。ゆいだって休みの日はほとんどカフェ開業の準備してくれてるけど、実はちょっと心配なんだよね。本当にできるのかなって。あおいはバイトとか仕事はすぐ辞めちゃうし、カレシとも長く続いたこと無いしさ。

 

あ、お兄から連絡あった?コーヒーがどうとか言ってたけど。

 

 

 

 


 

●6月26日 ゆい

そんなふうに考えてたんだね。話してくれてありがとう。私は行動を起こすあおいのこと、子供の頃からすごいなーって思ってたよ。私も自信はないけど、あおいとならチャレンジしてみたい。たくさんの人が応援してくれてるし、できるところまで一緒にやってみよう!

 

ともくんから連絡もらって、今日「月とゆふづつ」っていうコーヒー屋さんに行ってきたの。西尾さんていう方が妙義でやってるコーヒーの焙煎所で、とても親切に色々教えてくださったよ。コーヒーの種類だけじゃなくて、道具とか淹れ方とか、勉強しないといけないことがたくさんあるみたい。試飲もさせてもらえて、コーヒーってこんなに美味しいんだって初めて思った。私もあおいもコーヒー苦手だけど、カフェならコーヒーは必要だもんね。ともくんが紹介してくれてよかった。頼りになるね。

 

西尾さんはコーヒー屋さんをしながらぐんま農業実践学校に通って、少しづつ農業を始めるんだって。ぐんま農業実践学校のこと、最近気になってたからお話を聞かせてもらえてよかった。

 

 

【珈琲焙煎所 月とゆふづつ】西尾祐諄(にしお ひろし)さん より

 

 

 


 

●6月27日 あおい

ゆいー !今日もパパが用事あって作業できなくてごめん。梅雨だから畑仕事も出来ないしね。でも梅雨の間に、前に言ってた古民家カフェ巡りしようよ。そういうの、ママが詳しいからオススメのお店聞いとく。前に一緒に行った「book cafe ebisu」もオシャレだったし、シフォンケーキ美味しかったよね。赤ちゃん連れた女の人が来てて、結婚してママになってもこんな素敵なお店でお茶したいなーって思ったんだ。

 

月とゆふづつ、行ってきたんだー。お兄が今朝コーヒー飲んでたのは、そういうことか。コーヒーの勉強はゆいとお兄にまかせた!あおいは試飲係、頑張るね。 あ、「成人式実行委員の募集」っていうハガキ届いた?お兄が、ゆいと一緒に応募すれば?って。

 

【book cafe ebisu】鈴木 亜紅子(すずき あくね)さん より

 

 

(つづく)

 

 



 

 

【日記担当:ハマダ(富岡市移住定住コンシェルジュ)】

「TOMIOKA移住日記」は、私ハマダの完全なる妄想です。これから市内の様々な地区を舞台に妄想を繰り広げていきますので、地区ごとの「あるあるネタ」など、皆様からの情報をお待ちしています。

 

 

【イラスト担当:あさひ(富岡市出身)】

イラストなどの趣味を持っている人たちが作品を通して思いを伝えると、そこから色々な共感が生まれる…。富岡をそんなまちにしたいです。富岡出身ですがまだまだ知らないことがたくさん。この移住日記をきっかけに、このまちのことをもっと知りたいと思っています。

 

 



 

 

架空の移住者たちの「TOMIOKA移住日記」第1話

とみおか移住ものがたり 〜わたしたちテレワークしてます〜