富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2022.09.07 地域で働く

伝統工芸を受け継ぐ!だるま作家 吉田 梨紗子 (よしだ りさこ)さん

だるまを作っているのは高崎の人!と思い込んでいませんか?

群馬県民、そして富岡市民だと、ついつい【だるま=高崎】という認識が強いような・・・。でも、県外の方から見ると【群馬=だるま】らしいですよ。

 

そして富岡市内にも、だるま作家さんがいたんです♪

とても可愛い猫モチーフのオリジナルだるまを作る、だるま作家の吉田 梨紗子さんのご紹介です!

 

 


 

 

【吉田 梨紗子(よしだ りさこ)さんプロフィール】

富岡市生まれ。絵や小物づくりが好きで、新潟県の長岡造形大学へ進学。2009年、高崎のだるま屋さんに就職し、だるま作家としての道を歩み始める。今年 2022年から、オリジナルブランド「mike daruma(みけだるま)」の販売に向け活動を開始。

 

 


 

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だるまを選んだワケ

 

 

梨紗子さん作、2022年の干支・虎だるま。

 

 

数ある伝統工芸品、物づくりの中で、なぜ「だるま」を選んだのでしょうか?

 

「大学生活で伝統工芸の魅力を知り、伝統工芸に携わる仕事に就きたいという気持ちが芽生えました。そんな中、就職のタイミングにちょうど、高崎のだるま屋さんが後継者を募集しているとの記事を見つけたんです。伝統工芸、しかも地元・群馬となれば、尚更やってみたい!と群馬に戻って来ました。」

 

それから長く続けられているということは、だるまと好相性だったんですね!

 

「一度だるま作りから離れたこともあるんです…職人世界の厳しさから逃げてしまって。でも他の会社に勤めている間も、独立した先輩のお手伝いをさせていただいてました。そこで伝統にとらわれずにだるまを生み出している先輩の姿を見て、やっぱり良いなぁ、だるまを作り続けよう!と再就職しました。」

 

一度離れた梨紗子さんを呼び戻した、だるまパワー!

ズバリその魅力って何でしょう?

 

「だるまは願いを叶えてくれる縁起物として親しまれていますが、それ以上に、自分の為に、誰かの為に、想いを伝える、願いを伝える、素敵な存在だと思うんです。」

 

確かに。七転び八起き、商売繁盛、健康祈願などなど、人々の想い、願いが込められる素敵な存在ですよね。

 

 

 


 

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mike daruma(みけだるま)デビュー

 

 

富岡市内にある、まちやど『蔟屋』の縁側に並べて撮影♪

 

 

尊敬する先輩のように、自分もオリジナルだるまを作りたい!と日々デザインを試行錯誤。招き猫にもなったりと縁起がいいとされる猫をモチーフにしつつ、伝統的なだるまのデザインも活かしたいと考え、2022年!ついに誕生した第一弾がmike daruma(みけだるま)】なんだそう!

めちゃくちゃ可愛くないですか?私は一目惚れしました♡

 

 

オリジナル作品は、だるま屋さんで働く合間に自宅で細々と制作しているとのこと。図々しくもご自宅に押しかけて、制作している様子を見せてもらいました♪

 

 

 

 

 

簡単に工程を教えてもらいました。

 

①ヘッタづけ

だるまの型に、ヘッタ(土でできた底)をつける。

 

② 下塗り(胡粉)

胡粉といわれる貝殻を砕いて作られた顔料で全体を塗り、乾いたらヤスリでバリ(工作物の加工過程で、はみ出た余分なところ)を削る。

 

③色塗り

だるまの赤を塗り、その後、猫さんのベースとなる色を塗る。

 

④顔書き
だるまの顔、猫さんの模様と顔を書き入れる。

 

⑤金書き
金の塗料でお腹の福の字などを書く。

 

 

塗って乾かして、塗って乾かして、また塗って・・・全て手書きで、全て手作業。 思っていたよりも一つ一つにかけている労力が多く、根気がいる作業です。

 

取材のお礼に一つ好きな子を選んでください♪ と梨紗子さんが私にプレゼントしてくださったのですが、こんなに手間暇かけたものをタダでいただくなんて!と気が引けてしまいました (;’∀’) 優しい梨紗子さんのご厚意に甘えて、 お家に大切に飾っています。

 

 

 

 


 

 

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とみおか夏まつりで大好評!

 

 

 

 

宮本町商店街にある洋品店『いりやま』の店主・入山さんから「とみおか夏まつりで何かイベントやらない?」とお声がけいただいたホシナ。それなら梨紗子さんが適任だ!とお誘いして、一緒に出店をしました♪

 

 

 

 

【だるまに顔を描こう!】と題して梨紗子さんが用意したのは、色とりどりの可愛いだるま。たくさんの子どもたちが思い思いに、個性豊かな顔や柄を描いて楽しんでくれました。

 

 

 

 

 

mike daruma の購入を目当てに来て下さった方もいて、夏らしいスイカだるまやメロンだるまも大好評♪

可愛い!と喜んで購入されていくお客さんと、梨紗子さんの嬉しそうな笑顔を見て私も嬉しくなりました。丹精込めて一つ一つ丁寧に作られた、梨紗子さんのだるま達ですからね。

 

 

 

 

富岡市内での販売は、とみおか夏まつりが初めてだった mike daruma。これから先、どこで買えるのでしょうか?

富岡市内での取扱店を募集中とのことですが、現在の取扱店はなんと・・・

 

①奥貫漢薬局さま

え?薬局で?と思いますよね。実は、梨紗子さんとホシナを繋いでくださったのも奥貫漢薬局の中田さん。梨紗子さんを応援したい!とお店でも取り扱ってくれたそうです。

奥貫漢薬局・中田さんの記事はコチラ

 

②洋品店いりやま
まちやど『蔟屋』も運営している入山さん。たまにお客さんから「お土産にだるまを買いたい」 と言われることがあり、梨紗子さんの存在を知って取り扱ってくださったそうです。

入山さんの記事はコチラ

 

 

 

まだまだこれからが楽しみな梨紗子さんのオリジナルだるま。みなさんのお店でもお取り扱いしてみませんか?お店のディスプレイ用に依頼してみるのも良さそうです♪

Instagram もありますので、ぜひDMからお問合せください。

 

■ mike darumaのインスタグラム

※お返事に時間がかかる場合があります。

 

 

 


 

 

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梨紗子さんの作品イロイロ♪

 

 

 

これまでの作品のお写真をいくつかご紹介します。

まずは猫モチーフでスタートした、梨紗子さんのオリジナルブランド mike daruma。きっとこれから色々な 仲間が増えていくんでしょうね。楽しみです♪

 

 

 

 

 

 

あれれ?だるまじゃなくて、阿修羅像!?

じつは梨紗子さん、大学生の時は彫刻を専攻されていて、仏像も彫っていたんだそう!阿修羅像は卒業作品とのことで、仏像作りについても聞いてみたくなるホシナでした。

 

 

皆さんの身の回りにいる魅力的な方々も、是非ご紹介くださいね〜 (* ́▽`*)ノ

 

(ホシナ)

 

 

 


 

 

 

とみおか習いごとめぐり No.07 「日本画&水彩画教室」

染色アーティスト 大竹夏紀さん