富岡をお散歩していると、こんな石の作品に出会えますよね♪
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『富岡市役所のおとみちゃんの石像』
『もみじ平総合公園のメロディーベンチ』
これらはすべて「石匠苑」が作っているということ、ご存じでしたか?
― 石匠苑ってお墓屋さんだよね?
はい、たしかにそんなイメージがありますよね。
ということで今回は、お墓屋さんのイメージがある「石匠苑」さんが実際はどんなお仕事をしているのか?詳しい調査に行ってきました。
【株式会社 石匠苑(せきしょうえん)】
・昭和34年に小堀石材店として創業。
・市内に本社工場(下黒岩)と展示場(田篠)を構える。
・代表取締役 小堀良夫氏
富岡市を代表する地元企業として地域活動に積極的に参加しながら、お墓づくりだけではなく、 お墓の管理や終活サポートにも力を入れている。
以前、まゆといとにて「社長のひとりごと」を記事にしています^^
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ひとりひとりの想いに寄り添うお墓づくり
専務の古矢啓介さんにお話をお聞きしました。
― 石匠苑は市内に「本社工場」と「展示場」がありますが、それぞれどのようなお仕事をされているのでしょうか?
古矢専務:下黒岩の本社工場では、石材加工や字掘り、スタッフの事務仕事を行なっています。田篠の展示場は今から20年ほど前にオープンしたのですが、「色とりどりの花が咲く公園」のような展示場となっております。こちらでは石のサンプルや弊社の施工集、屋外にある40基ほどの展示品をご覧いただきながら、お客様と打ち合わせを行なうことができます。
また、昨年から【いきいきサロン】を展示場に増設し、毎月イベントを開催しています。この【いきいきサロン】は、お客様に気軽に足を運んでもらえる憩いの場にしたいと考えています。⇒ いきいきサロンInstagram
― お墓づくりやお墓に携わる上で、どのようなことを大切にしていますか?
古矢専務:お客様が本当に求めている「答え」を導き出せるようサポートすることです。お墓づくりに関しては「ひとりひとりのお客様が違う考えを持っている」ということを意識し、お客様の想いに耳を傾けながら、デザイン、お手入れのしやすさ、お墓参りのしやすさ、費用、想いなど、それぞれのご要望に合ったものをご提供することを目指しています。
また弊社は、『一生の、その先も・・・』という理念を掲げているので、お墓を建てて終わりではなく、次の世代、さらにその次の世代のご家族にも関わりを持ち、責任を持って対応することを心がけています。
― 富岡市役所のお富ちゃんの石像、もみじ平総合公園のメロデイーベンチなど、普段の暮らしのなかでも石匠苑の作品を目にすることが多いのですが、お墓だけではなくモニュメントや石像を作っているのはなぜでしょうか?
古矢専務:私たちの会社は「墓石専門店」だとイメージされる方が多いのですが、じつは「石屋」なんです。石匠苑は、石に関わる事には全て対応可能です。(ただし宝石だけは無理です。笑)
例えば家の壁や庭づくり、記念碑、小さな石製品などもお受けすることができます。天然素材の石(御影石など)は、劣化が少なく半永久的に形として残るので、後世に想いを伝えるには一番良い素材だと思います。また、そのような特別な想いを込めた作品に弊社が関われることを誇りに思っています。
この地域で長い間石屋を続けているので、地元の企業や学校からの依頼も多くいただきます。これからも富岡市や周辺地域に根ざした取り組みをしていきたいですね。
― 古矢専務が感じる「石匠苑のイイところ」を教えてください!
古矢専務:地域のみなさんと一緒に歩み、さらなる成長を目指しているところでしょうか。弊社では石を売るだけではなく、地域の石屋として地元イベント等に積極的に参加させていただきながら、お客様からの様々な相談に乗ったり、定期的に供養についてのお話し会なども行っています。
正直に申し上げると、弊社で取り扱う商品の価格は、他の石屋さんと比べて少し高めに感じるかと思います。ですがそれは保証や対応、技術、実績に自信を持って対応している証です。地域密着型の石屋として世代を超えて長きにわたり会社を繋いでいくためには、必要なことだと思っています。また、石匠苑ではお客さまに「ゆっくり丁寧」なご対応を心がけています。なので、きめ細やかな心配りができてお客様に寄り添えるスタッフが揃っているところも、石匠苑のイイところですね。そうは言っても、たまに私は「ガツガツ」したくなるのですが…(笑)。
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職人技が光る!品質の良さが信頼の証
下黒岩にある本社工場にもお邪魔しました。
こちらでは国内外から取り寄せられた石材を加工する作業が行われています。
ここで、石材加工職人・堀田好一郎さんの作業を見学させてもらいました。
扱う石材は数百キロの重さがあるため、クレーンを使って運びます。
石を扱い続けて40年以上という堀田さんの腕前は素晴しく、同僚からも「石の扱いが上手で、本当に腕がいいんですよ。いまどき、ここまで正確に石を加工できる人は珍しい。」と、信頼の声が寄せられていました。
そしてお隣の部屋では、もう一人の職人さんが細かい作業をしていました。
こちらでは、石の表面に文字や絵を入れる工程を行っています。
ところで、みなさんはどうやって石に字を掘るかご存じですか?
簡単に説明すると・・・
① 透写紙に書いた文字をゴムシートに転写する
② ゴムシートに転写した文字を切る(ゴム切り作業)
③ ゴム切り作業を終えたゴムシートを石に貼り、サンドブラストを吹き付けて字を掘る。
このような工程を経て、正確な文字が石に刻まれているんですね。
作業中の秋山由美子さんにお話を聞いてみました!
― なぜ、このお仕事に就こうと思ったのでしょうか。
秋山さん:6年前から石匠苑で働いているのですが、ゴム切りの仕事はまったくの未経験でスタートしました。細かい作業が好きだったので、やっているうちにどんどんのめり込んでしまい、「この作業は自分に向いてるかも」と思うようになったんです。
― 石を扱う上で大変なことはありますか?
秋山さん:正確さが必要なので、集中力との戦いですね。ずーっと同じ作業をしているので忍耐力も必要です。毎年この季節になると思うのですが…冬になると石自体がとても冷たくて、その冷えた石の上で手を動かすのもなかなか大変です。
― 石匠苑で作られる作品は、職人さんによる丁寧で正確な仕事ぶりが礎となっているんですね。 堀田さん、秋山さん、お忙しいところありがとうございました!
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地域のみなさまとの交流を楽しみたい
田篠にある展示場に昨年の夏、レセプションスペースが増設されました。
「地域のみなさまに、気軽に石匠苑へ足を運んでほしい。」
そんな願いから、この新たな展示場に “人と人が繋がる交流の場所” となる【いきいきサロン】が誕生したのです。
【いきいきサロン】では、年間を通して様々なイベントや、気軽に参加できる習い事などを開催しています。これまでに、スマホ教室・アロマ教室・椅子ヨガ教室などが行われ、多くの方が利用されているそうです。
先日開催された『認知症サポーター養成講座』では、参加した方々から「いくつになってもなにかを学ぶことは楽しい♪」「このような場所があることで、出かける機会も作れて嬉しい。」といった感想が寄せられたとのこと。
「石を売るだけではない」という古矢専務の言葉通り、ここでは人々の交流から新しい動きが生まれているようです。
これからも石匠苑の活動から目が離せませんね!
☆☆いきいきサロン イベント情報☆☆
● 2月29日(木)「幸せ」を呼ぶお墓参り講座
● 3月8日(金) ポーセラーツ体験教室(磁器に上絵付をします)
〈時間〉10:00~11:30
〈場所〉石匠苑展示場(富岡市田篠1323)
お申し込み・お問い合わせはお電話で ⇒ 080-2595-1114
詳しくはインスタグラムで☟
いかがでしたか?
「お墓屋さん」のイメージが強い石匠苑ですが、実際にその中を覗いてみると、様々な活動をしていることがわかりました。
明るくて開放的な新展示場は、いつでも誰でも足を運べる場所に。
地元企業が地域のみなさんと関わりを持ちながら、さらなる成長を目指す姿はとても頼もしいですね。
毎月変わる「社長のひとりごと」もお楽しみに☆
(マツオ)