群馬県産が全国の生産量の9割を占めている作物といえば、こんにゃく芋!
ここ富岡市でもたくさん栽培されていますが、みなさんは生のこんにゃく芋を見たことはありますか?収穫時期になってもスーパーには並ばないですよね??
こんにゃく芋は通常、工場で乾燥・粉砕され、こんにゃく粉になって全国に出回ります。普段私たちが食べているこんにゃくは、こんにゃく粉から作られてるものがほとんど。こんにゃく芋は傷みやすく保管が難しい上に、生のこんにゃく芋からこんにゃくを作るには、なかなか手間がかかるのです。
10月〜12月に収穫されるこんにゃく芋。収穫までに2〜3年かかる。エグ味が強く、生はおろか茹でても食べられないので注意⚠
私ナカヤマの場合、ご近所さんがこんにゃく芋を分けてくださるので、毎年この時期に「生芋こんにゃく」を手作りしています。(インターネットで紹介されている作り方の中から、最も簡単そうな方法を選んで作っています。)
今年はまゆといとの新旧メンバーに集まってもらい、公民館の実習室を借りて、みんなで生芋こんにゃく作りに挑戦。富岡トークに花を咲かせながらワイワイ作ったこんにゃくは、果たして成功したのでしょうか…?
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野菜を作らない家に野菜が集まる!?キウイは買わない!?
①こんにゃく芋は洗い、芽を取り適当な大きさにカット。断面に触れると皮膚が痛痒くなるので、必ず手袋を着用します。
年間を通して様々な野菜をもらう我が家。ご近所さんだけでなく、私と夫それぞれの実家や仕事関係の方々など、旬の野菜があちこちからやってきます。「もらったけれど食べきれないから」と、面識のない誰かが作った野菜をもらうこともあるほど…。
これって富岡あるある?みんなの家はどうなのかな?と気になり、集まったメンバーに聞いてみました。
「うちは私の実家も夫の実家もかなり広い家庭菜園を持っているので、両家からたくさんもらいますね。」
「私の実家は家庭菜園をやっていなかったんです。するといろんなお家から野菜が集まってくるんですよ。みなさん何も言わずに家の前に野菜の袋を置いていくんですけど、“玄関は〇〇さん” “裏口は△△さん”みたいに置き場所が決まっていて、特に本人に確認することなく食べてました(笑)。」
「玄関に袋が置いてあるの、あるあるですよねー。」
②芋に竹串が刺さるくらいまで茹でます。(茹でない方法もあります。)
③茹で上がったら皮を手やスプーンで取ります。皮は残っていても大丈夫。
では、富岡でよくもらう食材って何だろう?と聞いてみると、
「モロヘイヤって頻繁にもらいません?」
「次々に収穫できるもんね。でもウチはもらわないな…」
「富岡といえばキウイじゃない?」
「確かにキウイはもらえるから買わない!庭で野生化しているキウイの木があったりするよね。」
するとここで、遅れてきたメンバーが袋を持って登場。
「こんにちは〜遅くなりました。キウイ持ってきたんで、よかったらみなさんでどうぞ。」
「噂をすれば(笑)。いただきまーす♪」
④ 300gの芋に対して1リットルのぬるま湯を用意し、複数回に分けてミキサーで撹拌します。入れすぎ注意!しっかり蓋を閉めましょう。
⑤全てが均一になるように混ぜたら、1時間放置します。どんどん水分を吸っていくのがわかりますよ。
ちなみにこの日のメンバーは、20代から40代の6人。みんな普段から料理をしていますが、私以外にこんにゃく作りをしたことがある人はいるのでしょうか?
「ない!」
「見学させてもらったことはある。」
「私は父が毎年作っているから、頼まれて凝固剤を買いに行ったことはある。ドラッグストアにこの時期に行くと、ちゃんと入り口近くのわかりやすい場所に陳列されてるの。だから手作りする人って意外と多いんだろうなーって。」
⑥炭酸ソーダを8g計り、100mlのお湯で溶かしておきます。
こんにゃく作りの凝固剤として使われるのは、「水酸化カルシウム」や「炭酸ソーダ」が一般的。私はやはりドラッグストアで目につく場所にあった、「炭酸ソーダ」を選びました。食品添加物と書かれているものを使ってくださいね。
それにしても、こんにゃく芋の加工方法を最初に発見した人ってすごいな〜と、何度作っても思います。
⑦1時間置いたら軽く混ぜ、溶かしておいた炭酸ソーダを加えて手早く混ぜます。まとまりが出たら混ぜるのをやめてください。
⑧表面をならして20分放置します。
⑨適当な大きさに分けて好きな形を作り、沸騰したお湯に入れて茹でます。
「ハート型かわいい!」「私の丸いのも撮ってくださいよ!」
「私、今日は重労働だと思って来たんだけど、大変な作業が全然ないね。」
「昔の人はミキサーがないから、まず芋をおろし金ですりおろすところから始まって…粘りが出るまでしっかりと練って練って練り込んで作っていたらしいよ。そうして手間ひまかけて作ったものは、弾力が違うみたい。今度は練って作ってみてよ。」
「いや、私も簡単な方法でいいかな(笑)。」
今も昔ながらの製法で作っているこんにゃく屋さんがあるので、みなさんもぜひ食べ比べてみてくださいね。
⑩ 20分ほど茹でれば完成。そのまま冷まし、茹で汁と一緒に冷蔵庫で保存します。日が経つにつれて味が落ちるので、早めに食べましょう。
こうして、ぷるんぷるんの生芋こんにゃくが完成!
それぞれが持ち帰り、晩御飯のおかずになりました♪
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一緒に作ると楽しい!
最後にこんにゃくを茹でている間、作業の合間に作った昼食も食べました。
いただいたサツマイモで作った芋ご飯と、メンバーが育てたカブを入れたお味噌汁。前日に作っておいた生芋こんにゃくで、炒り煮も作りました。
こんなことができるのも、自由に調理器具を使える公民館の実習室のいいところですね。
おいしゅうございました。
集合から解散まで4時間弱。参加したメンバーからの感想は、味も好評でしたが、何より「楽しかった」という感情が一番大きかったように思います。
一人だったら残り物だけで済ませてしまう昼食も、みんながいれば温かいものを作って食べたくなる。洗い物だって、みんなでやればすぐ終わる。自宅のキッチンに人を招くのはハードルが高いけれど、場所を借りればお互い気を使わずに済むから、みんながハッピー!!
みなさんも公共施設を活用して、富岡の旬の食材を仲間と一緒に楽しんでみてくださいね♪
(ナカヤマ)