春のポカポカ陽気がここちよい季節になりましたね。
みなさんはハイキングはお好きですか?
私は疲れすぎない、ほどよい感じのハイキングが好きです!
西上州は妙義山をはじめ多くの山々に囲まれているため、
趣味でハイキングをする方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、気軽に登れる低山【神成山(かんなりやま)ハイキングコース】をご紹介します。
おさんぽ旅ならではのよりみち情報&地域ネタもありますよ!!
◆旅のしおり◆
宮崎公園駐車場 ~ 神成山ハイキングコース(九つの峰を縦走します)~ 新堀(にいぼり)神社 ~ 吉田地区の古代蓮の里 ~ 宇芸(うげ)神社 ~ 宮崎公園駐車場
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神成山とは?
富岡市西部に位置する神成山は標高328mほどの里山で、別名『富岡アルプス』とも呼ばれています。
東西におよそ3キロメートルの稜線があり、九つのピークを持つ九連峰です。山頂からは神農原地区〜吉田地区に広がる田園風景を眺めることができます。
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軽快に歩くための持ち物は?
今回は、山岳ガイド経験のある市内在住のSさんに同行してもらいました。(恥ずかしいので顔出しはご勘弁を、とのことです。)
Sさんによると、
「どんなに低い山でも、登山を甘く見てはいけません。なので、安全にハイキングをするための準備をしましょう。低山ハイクの魅力は気軽に歩くことなので、必要以上の重装備でなくて大丈夫です。」
とのこと。なるほどなるほど。低い山を軽快に歩くための持ち物ですね。
ということで、アドバイスをいただき
☟こちらをリュックサックに入れました。
① 飲み水
② 着替え
③ 行動食
④ ファーストエイドキット
⑤ その他(ホイッスルやタオル、ウエットティッシュなど)
これで準備はバッチリです!!
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宮崎公園からハイキング出発!
宮崎公園の駐車場に車を停めてハイキングコースへ向かいます。
午前8時に行ったのですが…すでに多くの車が停まっていて、ハイキング客に人気なスポットであることが伺えます。
駐車場には神成山ハイキングコースの看板があり、本日のルートの確認ができます。
宮崎公園から民家のあいだの小路を進み、富岡市立西中学へ向かいます。
西中学校の北側に【登山口 神成山ハイキングコース】の看板が見えました。
看板を見ていると気になるワードが…「日本一きれいなハイキングコース」!?
どんなところが日本一きれいなポイントなんでしょうか?これは実際にこの目で見て確認しないといけませんね。
西中の体育館の脇を進みましょう。
歩き始めて数分で『不動さま』や姫天狗の『見晴台』の標識が現れます。
九つの峰を歩くハイキングコースということで、低山の尾根を上ったり下ったりが続きます。
3月のこの時期は、カラっとした気候でハイキングにはぴったり。虫刺されの心配もなく、気分よく山の中を歩くことができます。
『神成城址』や『ミニ自然博物館』と名のついた標本箱など、足を止めて見入ってしまうスポットも点在しています。なかなか面白いハイキングコースですね。
低山ながらも九つの峰の上り下りは地味にキツく…いま何個目のピークだっけ?と自分に問いかけながらの山歩きが続きます。
そんな私を励ましてくれたのが、ピーク頂上でお目にかかれるこの標識。
「いま7峰ね、、、がんばれ私!」
神成山ハイキングコースでの最高峰は吾妻山(328.5m)です。スタート地点の西中を出発してからおよそ二時間半くらいで、九つ目のピークの吾妻山に到達しました。
頂上からは吉田地区周辺の里山を眺めることができます。
山頂からの眺めは清々しくて、低山ながらも縦走できたことを誇らしく感じました。
「登山ってイイな ♪」
ひと休みしたあとは一気に下山します。
山頂からの下りは砂地で滑りやすいので、慎重に歩きましょう。
山を下りきったところに新堀神社があります。
神社の入口付近ではこの時期(3月〜4月)に開花するオキナグサの群生が見られます。
春の日差しを浴びてつぼみを膨らませているオキナグサ。その可憐な姿を眺めていると、いよいよ春がやってきた♪と実感します。
お手入れをしている地域の方によると、
「オキナグサの写真を撮りたくて、花のすぐ近くまで踏み入る人がいるんです。地域の方が毎年手入れをして保護しているので、マナーを守って花を見てもらえたら嬉しいですね。」
とのこと。
オキナグサは移植が難しい植物だそうです。これからもオキナグサの群生する姿が見られるよう、みんなで大切にしていきたいですね。(今年は4/30まで見学できます)
⇒ 日本おきな草(3月下旬~4月下旬)-神成山・南蛇井駅・一峰公園など- | しるくるとみおか
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よりみちも楽しいおさんぽコース
さてさて、神成山ハイキングを終えた私たちの車は、スタート地点の宮崎公園に停めたままです。上信電鉄の南蛇井駅から神農原駅まで電車で帰ることもできますが、今回はそのまま車道を歩きながら宮崎公園へ向かいました。
ハイキングコースのアップダウンを経たあとの平坦な道路は、歩くのが嬉しい&カラダに優しい〜。
帰り道にも標識があり、道に迷う心配もありません。周辺はお散歩を楽しむ方でにぎわっていました。
しばらく進むと、道路脇に『石坪の池・古代蓮の里』が見えてきます。毎年6月〜7月にはこの池があざやかな緑の葉で覆われ、ピンク色の可憐なハスの花が咲きます。
まだ古代蓮の姿はありませんでしたが、立派な河津桜が咲いていました。(3月上旬撮影)
帰り道に宇芸神社にも寄ってみました。
本殿の木彫り細工は圧巻の景色です。こんなにキレイな状態で残されていることに感心してしまいます。
すると宇芸神社前の車道に、レトロな看板を発見!
好きなタイプのやつです…。
そんな感じでのんびりと歩いていると、スタート地点の宮崎公園に到着しました。
宮崎公園のしののめ堂
すべての行程を徒歩で回ってみましたが、ほどほどの疲労感が心地よくて、自分の体力に合ったちょうどよいハイキングコースだと感じました。
これからの季節はツツジの名所としてにぎわう宮崎公園ですが、この周辺地域にはツツジの他にも魅力がいっぱいです!
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キレイの秘密…ココにあり!!
じつはハイキング出発前、車を停めた宮崎公園の駐車場で、気になる光景に遭遇したんです。
元気ハツラツなお兄さんたちがテキパキとトイレ掃除をしているので声をかけてみると、毎週日曜日の朝に、一ノ宮・宮崎地区の有志の会『宮崎興宮会』のみなさんでトイレ掃除をしているとのこと。
宮崎区長の小林清孝さんにお話を伺うと、宮崎興宮会のみなさんはトイレ掃除の他にも、周辺地域の草刈りや、老朽化したビニールハウスの撤去作業など、地域のための活動を精力的に行っているそうです。
小林区長(前列中央)と『宮崎興宮会』のみなさん
「最近、神成山のハイキングコースがテレビ番組で放映された影響で、平日も週末もたくさんの方がここへ訪れるようになりました。県内の方はもちろん、東京や埼玉から来ました!というご夫婦も多いんですよ。みなさんに気持ちよくハイキングを楽しんでいただくために、トイレもきれいにしてお待ちしています!!」
とっても元気にお話ししてくださった小林区長。「元気の秘訣はカラダを動かすこと!!」とは、まさにその通りですね。みなさんカッコいいです!
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さて、『日本一きれいなハイキングコース』の理由ですが・・・
最初は山頂からの景色がきれいに見えるからかな?とも思いました。しかし歩いてみて気づきました。ハイキングコース(登山道)そのものがきれいなんです。
ゴミはひとつも落ちておらず、足元はきちんと整備されていて、とても歩きやすいコースでした。(一部、新堀神社付近の急斜面は滑りやすいのでお気をつけください。)
また、これからの季節は山中のいたるところでツツジが咲きます。景色に彩りを与えてくれるので、さらに美しいハイキングコースを楽しめそうですね。
宮崎公園では思いがけず《きれいなお手洗い》の秘密を知ることもでき、宮崎興宮会のみなさんのあたたかいおもてなしの気持ちと活動に感動しました。
次回はどこへ行こうかな?
みなさんのおすすめスポットなどありましたら、ぜひお知らせください!
(マツオ)