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まゆといと

2022.11.16 趣味、習い事

とみおか習いごとめぐり No.08 「初心者弓道教室」

富岡市内の習いごとを調査する『とみおか習いごとめぐり』シリーズ。

今回は「初心者弓道教室を紹介してほしい!」とご依頼いただき、取材してきました!

 

お声がけくださったのは、以前ご紹介したあさや呉服店の「前結び着付け教室」に通われている、田中純子さん。『鏑弓友会』に所属し、初心者弓道教室の講師をされています。

純子さんは高校の部活で弓道をはじめ、今では錬士5段なんだそう!弓道の段位について詳しくなくても、絶対すごい位だ!って察しちゃいますよね。

 

そんなすごい方々がボランティアで講師をされているという「初心者弓道教室」の詳細をお伝えします!

 

 

 


 

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講師がいっぱい!超贅沢レッスン

 

 

取材した日にいらっしゃった講師の皆さま。写真左から、田中義裕さん(教士七段)、原澤浩之さん(錬士六段)、田中純子さん(錬士五段)、鈴木準子さん (四段)、内藤今朝雄さん(五段)、篠崎邦彦さん(三段)です。

 

今回の取材でとにかく驚いたのが、この日だけでも講師の方が6名もいらっしゃったこと!!しかも皆さん、講師活動はボランティアなんだそう。それもあって、教室に通う費用がとってもリーズナブルなのです。

 

 

【初心者弓道教室の概要】

場所:市民弓道場 富岡市田篠1238−7

回数:全8回

費用:2,000 円

対象:富岡市内に在住、在勤、在学中の小学校5年生以上

※開催前に、募集のお知らせが富岡市の市報に掲載されます。

※年1回開催で、2022年度は終了しています。

 

 

全8回の初心者教室終了後も教室に通いたい方は、鏑弓友会の年会費2,500円施設使用料2,200円を支払うだけで継続できます!

弓道が年間4,700円で始められるとは思いもしませんでした。

 

袴を着用したい方はご自分で購入されるそうですが、この年間費用なら迷わず袴を購入しちゃうかも。しかも弓や矢などの道具は弓道場で借りることができるので、始めやすいですね!

 

通常の弓道教室は主に、毎週火・金曜日の夜 19:30~21:00 に行われているので、仕事や学校終わりに通えます。

 

 

 

 

 

 


 

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どんな練習をしてるの?

 

 

取材した日は、初心者教室の7回目。広いスペースなので、初心者教室だけでなく鏑弓友会の生徒さんたちも練習していました。初心者教室の参加者に袴姿の方はおらず、皆さん動きやすい服装です。

 

 

 

(1)座り方、立ち方も美しい所作で

 

 

教室の始まり。等間隔に並び、座るのも立つのも号令に合わせ、皆さんで揃って行います。見ている私も背筋がピンとしました。

 

 

(2)ゴム弓を使ってフォームの練習

 

 

初心者は弓を最初から使うのではなく、ゴム弓を使って練習するそうです。初心者弓道教室の参加者には、ゴム弓を支給してくださるとのこと!至れり尽くせりです。

 

 

(3)弓を使ってフォームの練習

 

 

ゴム弓から一転、「絶対に途中で引いた手を離さないで!!」と、緊張感のある練習です。この姿勢を保つだけでも、体幹が鍛えられそうですね。

こちらの練習に移る前に、皆さん “カケ”(右手を保護する手袋上の道具)を装着していました。このカケをつけるだけでも、慣れるまでは難しそうです。

胸当てもつけるので、胸元がスッキリしている服装が良いそうですよ。

 

 

(4)巻き藁に矢を打つ

 

 

まずは、このように近距離から練習するんですね。巻き藁用の矢と的用の矢では、矢の先の形が少し違いました。

 

 

(5)的に矢を打つ

 

 

弓道といえば遠くにある小さな的が思い浮かびますが、初心者はなかなか届かないそうです。この時は、大きい的で練習していました。

 

 

(6)矢を回収する

 

 

途中途中、他の方が矢を放つ合間に、矢を回収しに行きます。回収している間に矢が放たれないよう、「お願いします!」という大きな声が飛び交います。

 

 

道場内では、私語は全く交わされていません。矢を放つという行為があるので、やはり皆さん集中して練習しています。休憩や会話は、控えの廊下で行っていました。

私も道場内では邪魔にならないよう、写真を撮ることだけに集中して、気になったことは道場から出て質問したり、インタビューをさせてもらいました。

 

 

道場に入るときは皆さん、神棚に向かって一礼されていました。これだけでも礼儀作法を重んじていることが伺えますね。

 

 

見学されていた方が、「弓道は “射法八節” が基本だよ」と教えてくださいました。道場内にその図解が飾ってあったので見てみると・・・

 

 

①足踏み…立つ位置を決める

②胴造り…姿勢を整える

③弓構え…弦に指をかける

④打起し…弓を持ち上げる

⑤引分け…弓を引く

⑥会(かい)…狙いを定める

⑦離れ…矢を射る

⑧残心 (残身とも)…矢を射た後の姿勢

 

これら8つが基本動作で、それぞれに細かい基準が定められています。そして8つの基本動作は終始関連して一つの流れを作り、動作と動作の間が分離・断絶してはならないと・・・。

ただ矢を的に当てるのが目的ではない、弓道の奥深さを感じます。

 

 

 


 

 

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どんな生徒さんがいる?

 

 

弓道を始めたきっかけは?

 

●お母さんに誘われて参加しました。着物が好きで袴を着るのも楽しいので、続けています。(小4女子)

 

●隣の体育館でバドミントンをやっていたら、弓道場が見えて気になって、袴姿もかっこいいので始めることにしました。(小4・女子)

 

●お父さんと一緒に始めました。(小4・女子)

 

●アーチェリーをやったときに楽しかったので、弓道もやってみたいと思いまし た。(小5・男子)

 

●『ツルネ』という弓道をやるアニメが好きで、始めたいと思いました。(小5・男子)

 

●高校で弓道部に入り、もっと上達したくて初心者弓道教室にも参加しました。(高校生・女子)

 

●市報を見て、やってみたい!と思い、始めました。(30代、40代・女性)

 

 

小学生、中学生、高校生、20代、30代、40代・・・幅広い年代の方が通われていました。生涯に渡って続けられるのも弓道の魅力!なんだそうです。

お母さんやお父さんと一緒に始められるのも良いですね!

 

 

実際に始めてみてどうだった?という質問には、皆さん口をそろえて「とても難しいけれど、とても面白いので続けていきたい!」と答えていました。難しさの中にやりがいがあるんだそうです。

 

激しい動きには見えませんが、やってみると見た目よりもハードで、初心者教室に参加した方々は腕や脚が筋肉痛になっているそう。

そして弓道場はほぼ外で、床も冷たく、見学していると寒くてストーブの前に張り付きたくなるほどでしたが、皆さんは薄着。練習していると暑いんですって。

 

 

 


 

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定期的に昇段審査や大会がある

 

この日、初心者教室ではない一般の生徒さんは、昇段審査が控えているとのことで、本番さながらの練習をされていました。

 

 

その様子がとてもカッコよくて、見惚れながら見学していると・・・もしや一人ひとりで完結するのではなく、全員が連動しているのでは?と気付きました。

聞いてみると、やはり前の人に合わせて動作を進めていくそうで、その「間合い」も審査の対象とのこと。

なるほど〜。挨拶の時から等間隔に並び、立つときも座るときも全員で揃えていたのも、ここに通ずるわけですね。

 

 

 

上の写真は、『富岡市民スポーツ大会』の様子。昇段や大会を目指して練習できるのは、皆さんのやりがいに繋がっているようです♪

 

 

ここまで読んで、弓道教室が気になった方、「来年の初心者教室まで待てないよ!」という方もいらしゃるかもしれませんね。ぜひ鏑弓友会にお問い合わせの上、見学や相談に行ってみてください。

 

【鏑弓友会】

電話:0274-63-3652

メール:tomioka-01@gunkyuren.com

 

 

 


 

 

いかがでしたか?

富岡市内の習いごと、きっと他にも色々なことがあるはず!

みなさんもぜひ教えてくださいね(* ́▽`*)ノ

 

(ホシナ)

 

 


 

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