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まゆといと

2021.10.22 趣味、習い事

とみおか習いごとめぐり No.06 「前結び着付け教室」

今回は、富岡製糸場の近くにある「あさや呉服店」さんに行ってきました!

初回の習いごとめぐり公開時に「ぜひ当店も!」と嬉しいご連絡をくださったのですが、コロナ禍でなかなか取材が叶わず。緊急事態宣言明けの10月、ついに教室に伺うことができました♪

 

あさや呉服店さんは「うらら着物学院」としても活動されていて、店内で「前結び着付け教室」を開催しています。今回は、そちらを主に取材してきました。

 

 

なんと、小学3年生の女の子が着付けを学んでいましたよ〜!

習い始めたきっかけなどもご紹介していますので、是非ご覧ください♡

 

 

 


 

 

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あさや呉服店のご夫婦

 

 

呉服屋さん―

私はほぼ出入りしたことがないのでドキドキしながらお伺いすると、穏やかで優しそうなお二人が出迎えてくださいました。

 

 

 

 

なんて素敵な着物姿!

お二人を見たとたんに、自分も着物を着たいという欲求が(笑)

 

 

ご主人曰く、「私が着ている着物は3分で着られますよ。帯を結ばず、ズボンのように着られる袴なので。海外出張に利用する日本人男性もいるんです。」とのこと。今どきの男性着物事情を教えてくださり、早速、着物の世界に興味津々になる私でした。

 

 

 

【プロフィール】

 

●店主・磯貝 誠 (いそがい まこと)

あさや呉服店の三代目店主。大学卒業後、長野県で3年間の修業を積み、家業を継ぐ。中学校からテニスをはじめ、現在、富岡東中学校でテニス部の外部指導者をしている。

 

●女将・磯貝 貴子(いそがい たかこ)

結婚後、高崎市から富岡市へ移り住む。うらら着物学院・学院長。伝統色彩士(和のパーソナルカラー講師)、きものスタイリストアドバイザー、趣味でアロマとハーブのセラピスト資格も持つ。

 

 


 

 

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着付け教室に通うきっかけ

 

 

あさや呉服店さんは15年程前から着付け教室を始め、前結び専門になったのは7年前からだそう

 

女将・貴子さん「一般的な着付けは後ろ結びですが、“手が回らなくて大変!” “見えないので難しい!” という生徒さんの悩みを解消できるよう、前結びを取り入れました。専用の前板を使うことで着崩れせず、どなたでも簡単にキレイに着物を着られます。

気軽に着物の基本を学ぶだけなら、最初のカリキュラムと全10回の初等科コース(約3か月間)で満足される生徒さんもいますし、深く学びたい方ですと15年間通っている生徒さんもいます。お教室が着物を着る機会になるので、それも楽しみの一つなんです。」

 

 

実技だけでなく座学もあり、着物・帯の種類、保管方法など基本的なことを丁寧に教えていらっしゃいました。

 

 

取材したレッスンには、2組の親子が参加していました。そこには小学3年生の姿も!

驚いた私は、みなさんがどんなきっかけでこの着付け教室に通い始めたのかを聞いてみました。

 

 

小学3年生のかりんちゃん親子のきっかけ

 

かりんちゃんのお母さん「かりんは本が大好きで、学校や図書館で毎日借りて年間800冊以上も読んでいるんですが、読んだ本の中に着付け教室のことが書いてあったようで、習ってみたいと言われました。お祭りに着ていく浴衣を自分で着たいと。

ちょうど緊急事態宣言中でお友達と遊ぶ時間もなくなり、本だけでなく体験の時間も作ってあげたいと思い、教室を探すことにしました。きっと高崎まで通わないと無いだろう…と着付け教室を検索したところ、富岡市内にあったので早速相談したんです。

成長期なので着付け教室のために着物を購入するのはためらいがありました。ですが、自分が祖父母に買ってもらった七五三の着物をかりんにも受け継いでいて、その着物と浴衣を使って習うことができると教えてもらいました。そして受講料も手ごろだったので、親子で始めることができました。」

 

 

読んでいる本の量、そしてその中から着付けを選ぶなんて、かりんちゃんのハイセンスさに驚きです。将来の夢はデザイナーと聞き、なんだか納得して頼もしくも感じました。富岡出身のデザイナー誕生が楽しみです♪

お母さんから受け継いだ七五三の着物を使えるというのも、着物の良さを感じますね。

 

 

かりんちゃんが見せてくれたノートには、習ったことがイラスト入りでメモされていました

 

 

受講料も手ごろ?と料金を確認すると・・・

着物の基本を学び、自分で着物が着られるようになる「初等科コース・全10回(約3か月間)」が受講料 8,800 円+考査・修了証 3,300 円で、前結び用前板付き(5,000 円相当)でした。確かに手ごろ!意外ですね。

 

 

 

なりさわさん親子のきっかけ

 

なりさわさんのお母さん「私の母(娘さんから見てお祖母ちゃん)は着物が大好きなんです。母に着物のクリーニングを頼まれてあさや呉服店さんに立ち寄った際に、ご主人(店主の誠さん)が着付け教室を紹介してくださって。詳しくお伺いすると、内容も本当に良さそうだったので。最近は普段着のカジュアルな着物がとてもステキで憧れもありましたし、着物=綺麗な人というイメージもありますよね。そこで社会人になった娘も誘ってみたら、一緒に通ってくれることになったんです。」

 

 

女将・貴子さん「着付け教室に通い始めると、生徒さんが皆、綺麗になるんですよ!着物を着ると、“しゃんとしなきゃ” とまずは意識が上がって、それから歩き方、手のしぐさなど所作が変わって、上品に美しくなるんです。肩こりや腰痛改善になった方もいらっしゃいますよ。」

 

 

 

上品・・・自分に足りないキーワード連発に隠れたくなりつつも・・・所作が美しい人に憧れる気持ちは自分自身も年を重ねるほど増しているので、意識したいと思いました。そこに近づく一歩として、着付け教室という選択、いいですね。

 

 

 

 


 

 

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実技レッスン!前結び着付け教室

 

 

テキストを使った座学が終わり、実技スタート。実技では、「おはしょり・後ろ身頃・伊達締め・手先・・・」など、着物に関する知識ゼロの私には何を言っているのか分からない単語が続きます。

まずは座学で着物の基本を知る、その必要性を実感しました。

 

 

 

鏡を見て整えながら着ていきます。先生は鏡を見ておらず、さすがでした。

 

 

 

 

着物は、着る時、タンスにしまう時、それぞれ畳み方が違うとのこと。着付け用に畳んだ着物と必要な小物を、順番に綺麗に並べていました。無駄な動きがなくなり、着崩れしないようにするためなんだそう。着る時から所作が美しいです。

 

 

 

 

皆さん真剣に先生の言葉と動きを確認しながら、着付けに集中されていました。

 

 

 

 

かりんちゃんも一通り手順を覚えているそうで、お母さんとも離れ、女将の貴子さんにサポートしてもらいながら黙々と取り組んでいました。

 

 

 

 

今回のレッスンは「屋形船」という帯結びで、基本とアレンジの2パターンの結び方を習っていました。

着付けが終わったら、写真にも記録。皆さん素敵な着物姿に変身です♪

 

 

 

 

レッスン終了後、店頭に並んでいる商品を見るのも楽しい時間のようでした。座学で習った着物の柄、素材、帯などが実際に目で見て理解できるのも良いですね。

 

 

 


 

 

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SNSでも発信中

 

 

 

あさや呉服店さんは Instagram も素敵!女将の貴子さんをご主人の誠さんが撮影しているそうです。富岡製糸場周辺には着物で歩いて映えるスポットが沢山あることに気づかされます。

見ていると、着物で街歩きしたくなりますよ♪

 

【Instagram】

 

あさや呉服店 ➜ @asaya_kimono
うらら着物学院 ➜ @urara_kimono_asaya

 

 

【前結び着付け教室に関する情報・お問い合わせ先】

 

あさや呉服店 富岡市富岡 1058  TEL.0274-63-4311

うらら着物学院 ホームページ ➜ https://jtti.jp/urara/

 

着付け教室の次回受付は、2021 年 11 月 10 日が締め切りです。定期的に募集されているようなので、詳細はお問い合わせください。

 

 

 


 

 

 

「地域の習いごとって口コミで知ることが多くて、探そうと思っても情報が足りなかったりするよね〜」と、先日のまゆといと編集会議でも話題になりました。

皆さんがお持ちの情報を知らない方も沢山いると思いますので、引き続きお声がけをお待ちしております!

大人だけでなく、お子さんの習いごとも大歓迎です♡

 

(ホシナ)

 

 

 


 

 

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