富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2020.11.16 畑、養蚕、狩猟

畑をはじめた2人の話②

「田舎暮らし=畑」のイメージがありませんか?

富岡市は、誰もが畑を持っているほどの田舎ではなく、ほどよい田舎。ですが、畑を楽しみたいと思えば、すぐにでも始められる環境があります。

 

6月に掲載した「畑をはじめた2人の話①」では、新規就農した藤間さんの畑と、私ホシナが借り始めた市民農園の様子をご紹介しました。

 

畑をはじめた2人の話 ①

 

今回は、その続編です。

 

藤間さんは、青パパイヤづくりに初挑戦!その結果は?
そしてホシナの市民農園はあれからどうなったのか?

富岡の畑は冬でも楽しめる!ということで、近況もご紹介します♪

 

 



 

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藤間さんが育てた青パパイヤ!

 

 

前回の取材時、まだ小さな苗を見ながら

「すでに何本か枯れてしまったし、実らなかったら恥ずかしいよね」

と不安な心境を話してくださっていたのですが・・・。

 

 

今年の9月から、富岡市内の野菜売り場で青パパイヤが出回っていたのを、皆さんもどこかで見かけませんでしたか?

近隣のお店では、ヤオコー富岡店さん、JAファーマーズ富岡店さんと高崎吉井店さん、こんにゃくパークさんに出荷していたそうです!

 

 

収穫体験させてもらいました!背丈ほどの高さで簡単に取れました。

 

 

藤間さんの青パパイヤ畑にいると、「あれ?ここ富岡だよね?」と自分がいる場所に疑いが生じます(笑)。

 

太陽と青空の下、ひと目で南国を連想してしまう、青々した大きな葉とパンパンに膨らんだ実。

「見た目が可愛いから癒しになるって、畑に数本だけ植えている人もいたよ。見ているだけで不思議と元気が出るよね。」

と語った藤間さんの言葉に、激しく共感しました。

 

 

植えたばかりの5月の青パパイヤ。こんなに小さかった苗が、立派に育ちましたね!

 

 

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SNS で話題沸騰!?青パパイヤを食べてみた!

 

 

藤間さんのインスタグラム @yoshiokafm(よしおか農園)より

 

 

1年目年から青パパイヤの収穫に成功した藤間さん。

「まずは沢山の人に、富岡産・青パパイヤの存在を知ってもらいたい!

と、友人・知人をはじめ、市内の飲食店などへ積極的に持ち込んだそうです。

 

「人の繋がりはとにかく有難いって実感したよ。インスタグラムの反響は本当
に大きかったし、今までの人脈はもちろん、SNS をきっかけに新しい繋がり
が生まれたりもした。情報発信の重要性も再認識したね。」

 

 

松竹飯店(@syoutikuhanten)さんと馳走CO-JIRO(@cojiro_0274645035)さんでは、青パパイヤを使ったメニューが提供されていました。

 

 

新しさがあって、写真映えする見た目の青パパイヤ。インスタグラムやフェイスブックで藤間さんの青パパイヤ料理を紹介していた方がたくさんいたので、私もいくつか目にしました!

使い慣れない食材ですが、皆さんサラダやキンピラ、スムージーなど工夫されていて、美味しそうな投稿ばかりでした。

 

まゆといと編集メンバーでも青パパイヤ調理をしてみたので、後日公開する別記事「公民館を使ってみたよ!青パパイヤ調理会(仮)」でご紹介します♪

 

 

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「もちろん来年も挑戦するよ!」

 

 

寒さが増し、霜が降りる頃には収穫の終わりを迎える青パパイヤ。

青パパイヤは毎年植え替えが必要なので、来年はまた新しい苗を植えて育てるんだそうです。

 

「来年は200本植えるよ!それでも商売として成り立たせるには、まだまだ 少ないんだけどね。」

と、藤間さんは更なる挑戦を聞かせてくれました。

 

 

8月、収穫間近に撮った一枚。元気に成長中で安心!笑顔の藤間さん。

 

 

「今年やってみたから分かったことが沢山あった。実がどんどん育つからといって大きいサイズばかり出荷してもダメで、業務用には大きいサイズ、一般向けには小さいサイズを出荷してみたり。

無農薬野菜を商売として成り立たせるのは俺ら素人にはとても難しいけれど、青パパイヤは無農薬で立派に育つ。ぐんま農業実践学校で出会った仲間もそこに魅力を感じて、来年、自分も育てたいと言ってくれた。

吉井や南蛇井で青パパイヤを作っている人もいて、仲間が増えれば認知度は上がるし、消費拡大にも繋がる。もちろん競合にはなるけど、広い視野を持てば仲間が増えたほうが有難いなって思えるよね。

あとは旬が過ぎてからも食べてもらえるように、来年は加工品の開発も予定しているよ!」

 

 

冬の間、青パパイヤは一旦お休みになりますが、これからは下仁田ネギを出荷する時期だそうです。藤間さんの農業ライフはまだまだこれからですね!更なる挑戦をする藤間さんの今後が楽しみです。引き続き密着していきますよ〜♪

 

 

 



 

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え?今、種を植える? ホシナの市民農園

 

 

4月から始めた市民農園生活。週末の楽しみになっています!

夏から秋にかけ、キュウリやナス、ピーマン、ジャガイモ、南瓜、インゲン豆、 人参、落花生などなど沢山の収穫ができました。

途中、豪雨でなぎ倒されたり、おぼつかない素人管理でしたが、力強く育ってくれて感謝です。

 

今はしばらく収穫がなく、寂しいです。何も植えなかった自分のせいなんですが。収穫が途切れないよう、計画的に植えるのも大切ですね…反省。

 

 

自分で作った野菜たち、少し不格好でも可愛くて美味しくて、たまりません♡

 

 

最近は大根を育てています。10月中旬に種まきをしましたが、たぶん遅い?です。 周りの畑を見ると、すでに収穫時期を迎えた大根をチラホラ見かけるので …。

あとは 11月初旬に、玉ねぎの苗を植えました。これは丁度よい時期だっ たと思われます。

 

 

 

大根の様子。ホシナのインスタグラム @tomiokagurashi.nozomi より

 

 

玉ねぎを植える時、長野県出身の夫が

「こんな時期に苗を植えるなんて…他の畑も普通に野菜が沢山植えてあるし…」

と違和感を語っていました。

確かに!長野にある実家の畑は、寒さが厳しく雪も降るので、今の時期は畑に何もないのです。

 

なるほど、地域によって環境が違うし、これが当り前じゃないんですね。富岡は気候の面でも住みやすい街なのかな?と思う出来事でした。

 

つづく

 

 

(ホシナ)

 

 


 

移住し農家に 栗城 大輔さん

ヨシオカ園芸 吉岡 浩さん・拓海さん