みなさんこんにちは。やっと春の足音が聞こえてきましたね。
ところで最近、富岡市内でこんなチラシやポスターを見かけませんか?
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銀座通りの岡重肉店の前で何かをしている老若男女の姿…(まゆといとの「ヒト、コト。」に登場した人が写真の中に4人います。わかりますか?)
この『みんなの富岡フォト&エピソード展』とは一体何なのかというと、
「あなたとシェアしたい富岡」を募集テーマに、みんなのとっておきの写真とエピソードを募集します。
集まった作品は富岡市内の特設会場とオンラインで掲示されていきます。
期間中、会場では作品を見ながら市民や来訪者が座って交流できるほか、好きな写真に「個人賞」を贈ることや、さまざまな学び・交流イベントに参加することができます。
(しるくるとみおか【みんなの富岡フォト&エピソード展】にご応募ください! より)
とのこと。
どれだけの作品が展示されるかも、どんな体験ができるのかも事前に決まっていない、会期中にみんなで作り上げていく展覧会のようです。
ではなぜ開催されることになったのかというと、
コロナで観光やまちづくりが今まで通りではいかなくなった今。
地域に暮らす市民の「こうなりたいなあ」がますます大事になっていると私たちは考えました。
しかも誰かに任せるのではなく、市民主体で、みんなでやりたい!
地域イベントを自分たちで学び工夫し、つくり上げ、ともに楽しみたい!
富岡を、地域内外の人がつながる場所にしたい。新しい体験と出会いに人が集まる場所にしたい。
子どもが誇りたくなる場所にしたい。
そのための手段として注目したのが、写真とエピソードの力でした。
写真に込められたエピソードには、人と人をつなぐ力がある。
写真と物語を通じて新しい世界と出会うことができる。
富岡に関わる人たちがみんなでイベントをつくり、富岡を人と人がつながるまちにしたいと考えています。
(SMOUT「みんなの富岡フォト&エピソード展」開催!写真を撮りに富岡へ来ませんか?より)
ということなのです。なんだか素敵じゃないですか!
そこでまゆといと編集部では、あらゆる角度からアプローチをして『みんなの富岡フォト&エピソード展(以下、みんなの富岡展)』の楽しみ方を探ってみることにしました。
市民のみなさんはもちろん、観光客のみなさん、これから富岡の人と繋がりたい人、富岡で何かをやってみたい人も、必見です!!
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富岡の旅 +『みんなの富岡展』=?!?!
応募する写真と文章は過去のものでもOK。富岡に普段いる人なら、何かしらのエピソードが思い浮かぶのではないでしょうか。
例えば、「通勤時に毎日見ている妙義山。私はこの角度の妙義山が一番かっこいいと思う!」とか、「小さい頃から家族でよく行くレストラン。変わらない味がホッとする。」とか・・・
応募を通して、当たり前になっていることを再度見直すことができそうですね。
では外から来る人たちはどうでしょうか??
今回は、県外から富岡を訪れた2人の大学生に協力をお願いし、『みんなの富岡展』への応募を旅の目的に追加してもらいました。
都内の大学に通い、富岡の歴史と生活文化に注目した研究のために何度も富岡を訪れている、齋藤楓さん(写真左)と星野真優さん(同右)。小野地区の養蚕農家・石井喜代美さん(同中央)にお話を聞きに行くところから密着しました。
【日本大学商学部 木下征彦ゼミナール 齋藤楓さん・星野真優さん】
木下ゼミでは、「地域コミュニティとまちづくり」をテーマに学生たちがグループワークやフィールドワークを重ね、地域課題を『観光まちづくり』や『コミュニティ・ビジネス』を通して解決するという実践的な研究をしています。富岡市では観光協会の情報発信に協力するなど、歴代のゼミ生が活躍しています。
齋藤さんと星野さんは、富岡の地域資源「シルク」を使って体験できるワークショップを商品化し、更にそれをふるさと納税の返礼品にすることによって、養蚕農家・ワークショップ主催者・富岡市・消費者の輪に利益をもたらすことが出来るのではという計画を立て、実践に向けて奮闘しています。
10:00〜 養蚕農家さん宅を訪問
前日に研究プロジェクト「絹ラボ」の発表会を終えたばかりにも関わらず、意欲的に石井さんのお話を聞く2人。ちなみに昨年10月に富岡に来た際には大丸屋で “お蚕上げ” の手伝いも経験し、すでに養蚕の知識は豊富です。
85歳の石井さんの言葉は全てに重みがあり、美しく手入れされた蚕室と桑畑からは実直な性格が滲み出ていました。お話はとても楽しく、撮影にも快く対応してくださいました♪
12:00〜 まちなかで昼食
その後はまちなかに移動し、馳走CO-JIROでゆっくりランチを堪能。食べる前の写真撮影もバッチリです。
一息ついたら、お世話になっているまちの人にご挨拶しながら、『みんなの富岡展』の会場へ移動しました。
13:30〜 お富ちゃん家で作品を応募
『みんなの富岡展』のリアル会場は、お富ちゃん家と岡田新聞店(日祝休み)の2か所。印刷した写真(コピー可)を持参して、応募票に記入し、用意された台紙にエピソードを書いて写真を貼れば応募完了です。(郵送でも応募可能)
今日撮った写真からそれぞれ1枚選び、「緊張する!」と言いながら書いていた2人。私も書いたときは本当に緊張しましたが、たまには手書きもいいものですね。上手じゃなくてもいいんです、味があるってことで。
13:45〜 お富ちゃん家で作品鑑賞
応募できたら、今度は展示されている作品を鑑賞。小さなハート型の「いいねシール」をもらって、気に入った作品にシールを貼りました。やってみると意外と楽しい!(シールを貼るのは何作品でもOK!ただし1作品につきひとり1枚まで)
「シールの貼られ方が作品によって違うのが面白い。もっと増えたらどうなるんだろう?」と2人。確かにそれも楽しみです。
もしみなさんが、「この作品すごく気に入った!個人的に賞を贈りたい!」と思ったら、作品を応募した人に賞状を送ることもできます。
発送は事務局が行いますので、この用紙に記入をして学芸員または受付の人に渡してくださいね。
帰宅後 オンライン会場に応募&鑑賞
オンライン会場の応募は、インスタグラムで @minnanotomioka をフォローして、ハッシュタグ #みんなの富岡展 をつけて写真とエピソードを投稿するだけで完了。ひとり何作品でも応募できます。(インスタグラムに登録していない人はメールでも応募可能)
2人には「帰ってからいつでもいいから応募してね〜」とお願いしてあります。みなさんもぜひ #みんなの富岡展 をチェックしてくださいね。
オンライン会場への応募作品は、お富ちゃん家に設置されているタブレットからも閲覧することができます。インスタグラムに登録していない人はこちらをご利用ください。
リアル会場・オンライン会場ともに、「いいね」の数が多い作品や素敵な作品には公式の賞が贈られます🎉
ふりかえり
最後に2人に、今回の富岡訪問の感想を聞きました。『みんなの富岡展』に応募するという目的が加わったことで、これまでの富岡訪問との違いはあったのでしょうか?
・星野真優さん「これまでも行動などは記録していましたが、『みんなの富岡展』に応募するということで、その時に感じたことをすぐに書きとめたり、これまでの出来事を感情を含めて改めて思い返すきっかけになったと感じています。また展示作品を見て、普段何気なく通っていた場所やモノが、次回からは作品のエピソードが思い浮かんで少し特別なものになるなぁと感じました。」
・齋藤楓さん「これまでは少しよそ者感があったのですが、富岡の一員になれたような感覚がありました。また、普段はなかなか言葉や形に残さない内面的なところを形として残すことで、自分だけではない誰かの気持ち(行きたい・食べたい・やってみたい等)を少しでも後押しできたらいいなと改めて思いました。思いを形にすることの重要性に気づけた気がします!」
2人の感想を聞いて、なんだか胸がキューっとなりました。そして2人の作品を見たら、富岡のことがまた好きになっちゃいました…。
みなさんもぜひ作品を応募と「いいね」を通して、富岡の魅力を発見してください!
応募方法や賞について詳しくは⇒ しるくるとみおか【みんなの富岡フォト&エピソード展】にご応募ください!
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知ってる?『みんなの富岡展』のディープな楽しみ方
ここからは、応募と鑑賞だけじゃない、『みんなの富岡展』のいろんな楽しみ方をご紹介します。
初級編「関連イベントに参加してみよう」
「応募したいけど、エピソードが何も思い浮かばない…」そんな人にオススメなのが、会期中に開催される様々なイベントへの参加。
先日はまちなかの公園でダミアンさん発案の『ペタンク体験』が開催され、私も思い切り楽しんできました。
今後は『作品づくりワークショップ』や『おさんぽ企画』などが行われるとのこと。ぜひ公式フェイスブックページをフォローしてイベント情報をチェックしてください。
きっとそこには、新しい出会いと発見が待っていますよ。
⇒ みんなの富岡フォト&エピソード展 公式Facebookページ
中級編「学芸員になってみよう」
リアル会場に訪れた人とお話しをしたり、作品の受付をお手伝いするボランティアさん=「学芸員さん」を募集しています。
いろんな人と関わってみたい。みんなの思い出とつながって、あったかい気持ちになりたい。そんな人にはぴったりです。
私も一日だけ体験してみましたが、観光で来た方や歳の離れた方など普段関わる機会がない人たちとお喋りができて、新鮮でとても楽しかったです♪
興味がある人は、岡田新聞店もしくは宮本町の「いりやま」までご相談ください。
上級編「イベントを企画・実行してみよう」
初級編は「関連イベントに参加する」でしたが、関連イベントを開くことだってできるんです!
普段から「富岡でこんなことがやってみたいな…」と考えてはいるものの、なかなか実行に移せていない人、いませんか?
この機会にまずは小さな規模でチャレンジしてみるのはどうでしょうか?
こちらも岡田新聞店もしくは宮本町の「いりやま」までご相談ください。
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「まゆといと賞」つくっちゃいました!
「個人賞を自由に贈ることができるなら、まゆといと賞があってもいいよね」
そんな会話を編集部でしていたところ、なんと特別賞として扱っていただけることになりました。
まゆといと賞受賞作品は、大賞や実行委員賞と同様に、受賞作品をまとめた冊子へ掲載される予定です!(受賞者には冊子が贈呈されます)
さらに副賞もご用意しました!
その内容は…
「一日まゆといと編集員体験」です!
「こんな記事が読みたい」、「文章を書いてみたい」、「取材に同行してみたい」など、受賞者の方の希望を聞きながら詳しい内容を決めていく予定です。
まゆといとファンのみなさん、ぜひご応募ください!!
(受賞は辞退もできますので、まゆといとファンじゃないみなさんも応募してください!)
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みんなで作り上げる『みんなの富岡フォト&エピソード展』。
これからどんなカタチになっていくのか、その先にどんなエピソードが続くのか、今後も一緒に楽しみながらお伝えしていきたいと思います♪
(ナカヤマ)