富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2022.02.01 移住ストーリー

富岡市観光協会 ダミアン・ロブションさん

 

富岡製糸場やその周辺での姿、インスタグラムでの和服姿など…

ちょっと気になる素敵なフランス人男性に、見覚えがある方は多いと思います。

 

実際に会ってお話しをしてみると、とっても気さくで日本語がペラペラで、「富岡が大好き!!」という方なんです。

 

 

今回は、富岡市の中心街から富岡製糸場内まで一緒に歩きながら、楽しく取材をさせていただきました (^^)

 

 


 

【ダミアン・ロブションさん】

フランス北西部のサルト県 サブレ=シュル=サルト生まれ。34歳。

子どもの頃はどちらかというと物静かで、絵を描くことや勉強が大好きだったそうです。

現在は、一般社団法人 富岡市観光協会でお仕事をされています。

 


 

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観光協会のお仕事とは?

 

 

富岡市観光協会の事務局は、まちなか観光物産館「お富ちゃん家」の建物内にあります。

 

 

まずは、どんなお仕事をされているのかを尋ねました。

 

「富岡市観光協会では、ホームページやSNS、メールマガジンやパンフレットなどを通じた情報発信、訪日外国人観光客の受け入れに関する業務、それから『観光地域づくり(※)』 の推進に携わっています。

観光という想像以上に裾野の広い分野に携わる様々な方々と一緒に、富岡を観光という手段で元気にしていけるような取り組みにも挑戦中です。」

 

※ 富岡市観光協会は2021年3月に、観光庁が認定する『観光地域づくり候補法人(候補DMO)』として登録されました。

観光地域づくり法人は、地域の『稼ぐ力』を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する『観光地経営』の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人です。

 

 

しるくるとみおか | 富岡市観光協会

富岡市観光協会Facebookページ

 

 

(記事の最後に観光協会からのお知らせがあります!)

 

 

 


 

 

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富岡市は「第二の故郷」

 

 

 

 

ダミアンさんが日本に来るきっかけとなったことを伺いました。

 

「高校時代、私が育った田舎町の高校のクラスに、日本人の高校生が1年間留学してきました。当時は日本のことや東アジアのことを何も知らなかったので、日本の文化や言葉を理解するためには『言葉』が必要だと感じた私は、趣味で日本語の勉強を始めました。それがきっかけとなり、日本にとても興味を持つようになったんです。

高校卒業後は、映像の専門学校で2年間学びました。その後、フランス国立東洋言語文化学院で日本語を専門的に学び、日本へ留学したいという思いが叶い、上智大学へ1年間留学することができました。それが初来日です。

そして、日本で仕事をしてみたいと思い、以前から希望していた『JETプログラム』に応募し日本に来て、現在に至ります。」

 

〜JETプログラムとは〜

総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会の協力の下、海外の青年を招致して地方自治体等で任用し、国際交流の推進と外国語教育の充実を図る事業です。富岡市では2013年に初めて国際交流員の募集を行いました。

 

 

 

 

富岡市に来るきっかけとなったことも教えていただけますか?

 

「私はずっと前から、日本で国際交流員として仕事をしてみたいという希望がありました。ちょうど私が応募した年は、富岡製糸場でのフランス人国際交流員のポストができた年でもあったんです。

富岡市は、東京に近いところと、まちの規模がちょうどいいこと、そしてこれから富岡製糸場が世界遺産になるだろうということで、とても興味を持ちました。

また富岡製糸場は、フランス人の技師の指導のもとで建設され、母国フランスとの深い繋がりもありました。そこにとても親近感を覚えて、ぜひ富岡製糸場で仕事をしてみたいと思い応募を決意しました。

その結果 2013年7月末に富岡市に配属され、富岡製糸場で6年間仕事をしました。そしてこの富岡で妻とも出会い、富岡製糸場で結婚式の前撮りも撮影しました。」

 

 

「その後 2019年9月末に東京に移住し、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のブロードキャスト局で仕事をさせていただきました。しかしコロナの影響でオリンピックが延期になったことなどが重なり、妻と富岡へ戻ることになりました。

東京に住むまでは当たり前のように富岡で楽しい日常を送っていたけれど、離れてみるとそれがどれだけ好きだったのか、恋しいのかがよくわかりました。東京へ行くことで、もっと富岡が好きになったと言っても過言ではありません。

私にとって、第一の故郷はフランス。そして第二のふるさとは、ここ富岡です。」

 

あたり前の日常から離れることで、気づくこともあるんですね。

 

 

 


 

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富岡製糸場での日々

 

 

 

 

富岡製糸場では、どんなお仕事をされていたのですか?

 

「国際交流員として、設立当初の富岡製糸場に関するフランス語の古い歴史的な資料を日本語に訳したり、文献調査をしたり、案内標識やパンフレットなど様々な情報の英語・日本語・フランス語への翻訳、そして国際交流の場面での通訳、外向けの情報発信などです。製糸場内を三カ国語でご案内したりもしました。」

 

 

初めて製糸場を見た時の印象を聞かせてください。

 

「実物を初めて見た時は、スケールがとても大きいと感じたことを鮮明に覚えています。立派な建物がよく保存されているな~と感動しました。」

 

首長官(ブリュナ館)からから見える景色に足を止めて・・・

 

 

「製糸場の建設を指導したフランスのポール・ブリュナが、仕事で何度か富岡周辺地域を訪れたことがあるんですね。その時に、フランスの地元に似ているという言葉を当時の実施調査の報告書に残しています。山々の感じがポール・ブリュナが住んでいたアルプスの麓に似ていて、富岡周辺はとてもきれいな地形景色があると書いてあるんです。また、ポール・ブリュナの知り合いのフランス人が富岡へ遊びに来た時に、浅間山に登山へ行ったり貫前神社へも行ったという様子が手紙にも残されています。

景色を見ながら懐かしんでいたのかな~と、当時を想像してみるのも楽しいです故郷に似ていて過ごしやすかったのだと思いますね。」

 

 

富岡製糸場|しるくるとみおか

 

 

 


 

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富岡での出会い

 

 

奥様との出会いについても聞いてみました。

するとダミアンさんは少し照れながらも、「妻とのなれそめは・・・♡」と、微笑ましい “なれそめ” を教えてくれました。奥様のお勤め先で出会い、富岡市でふたりの生活が始まったそうです。

 

そして2021年9月、可愛い家族が増えました。

 

 

 

「まちなかへ妻とよく食事に出かけたり、記念日には花束を用意してお祝いしたりしますよ♡」と、家族思いで愛妻家のダミアンさん。

奥様との会話はすべて日本語で、日常ではほぼ日本語を使っているので、フランス語で話す機会は少ないとのこと。

 

奥様との出会いをはじめ、「富岡市で出会った素敵な方々がたくさんいます。その出会いにとても感謝しています。“人がいい”って、富岡のいいところの一つですね。」と話すダミアンさんは、人との繋がりをとても大切にしていることが伝わってきます。

 

 

 

 

 


 

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食文化の違いと共通点

 

 

群馬の郷土料理には「おきりこみ」や「やきもち」など小麦を使用したものがありますが、フランスの郷土料理にはどんなものがありますか?

 

「たくさんありますけど、中でも蕎麦粉から作るガレットとか…。ブルターニュ地方は土地がやせていて小麦粉も穫れないため、蕎麦粉しか作らないんですよ。なので蕎麦粉を使った主食ということで、ブルターニュ地方でガレットが普及したんです。

そのあとに、小麦粉が穫れる場所で蕎麦粉の代わりに小麦粉を使って、生地に卵や牛乳などを入れたクレープが普及し始めたんです。現在はフランス料理の一部の郷土料理として全国に普及しています。」

 

その本場のクレープと日本のクレープとの違いが知りたいです!

 

「日本のクレープはコーン型で生クリームがいっぱい入っていて、めっちゃ甘いものですが、これは原宿で誕生した日本独自のいわゆる「原宿クレープ」の作り方なんですね。

フランスでは食事として食べている感じで、チーズやたまご、ハムなどをトッピングします。デザートとしても、フルーツや、キャラメル、チョコなどでも食べますが、生クリームは少ないですね。すごくシンプルで、クレープ生地にヌテラというヘーゼルナッツやチョコで出来ているスプレッドを塗ったりもします。私が一番好きなのは、シンプルにバターと砂糖だけを塗ったクレープです。

フランスでは生地を楽しむ文化があります。中に入っているものやトッピングも勿論美味しいけれど、その生地の香りや食感、美味しさを味わう文化が日本より強いような気がします。フランスパンも有名ですが、やはりフランスと言えば『小麦』ですね。」

 

群馬県も小麦栽培に適した気候や土壌で、昔からの小麦文化。似ているところがありますね。

 

 

 


 

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「ペタンク」を広めたい!

 

 

 

ダミアンさんは、空いた時間を利用して『ペタンク』というスポーツをしているそうですが、どんなスポーツなのでしょうか?

 

「『ペタンク』は1910年に南フランスで生まれた球技です。子供からお年寄りまで、公園やグラウンドなどのほんの少しのスペースで、いつでも・どこでも・だれとでも気軽に楽しめるレジャースポーツとして多くの人に親しまれています。自分もフランスにいたときは、ピクニックなどのついでに家族でよく遊んだものです。

プレーに最低限必要なものは、目標となる木製の球『ビュット』と、金属製の重い球『ブール』だけです。フランスでは、車のトランクに1セットを常備している家庭があるほどポピュラーな国民的スポーツです。」

 

ペタンクブールのレジャーセット。大きい球が「ブール」で、小さい球が「ビュット」

 

 

「1対1のシングルス、2対2のダブルスと3対3のトリプルスという3パターンでプレーできます。ビュットにブールを投げ合って、相手より近づけることで得点を競います。 相手のブールに当てて弾き飛ばしたり、味方のブールを押すように当てたりして、ビュットに近づけることもできます。ビュットに当てて味方のブールに近づけることも、ピンチのときにビュットをコート外へ弾き飛ばしてゲームをリセットすることもできます。シンプルなルールの中に、奥深さと意外性があってまったく飽きません!

 

最近、レジャー用のペタンクブールも通販で手ごろな価格で購入できるので、興味がある方はぜひご家族やお友達を誘って、富岡の公園でプレーしてみてください。

将来的には、市民と市民、市民と訪問者、外国人と日本人、子供とお年寄りなど様々な人が富岡の様々な場所でペタンクをプレーしながら、新たな交流を育み、富岡の新たな楽しみ方を自ら演出している光景につながれば嬉しいです。

 

 

私も興味が湧いたので、ダミアンさんから教えていただきながら市内の公園でペタンク体験をしました!

 

 

ダミアンさんがブールを投げる姿勢を真似て投げてみても・・・最初は思うような方向へ行かないのが、また面白いです。

思わぬ展開に盛り上がることもあり、幅広い年齢層でプレーできるので、家族対抗!なんて楽しみ方もありますよ~!

 

 

そして早速、自宅用にブールのセットを購入してみました。

近いうちに仲間を増やして、ダミアンさんに対戦をお願いしようかな~と思います!(^^)!

 

 

ペタンクに興味がある人、やってみたい人、一緒にプレーする人や場所を探している人は、LINEオープンチャット『みんなの富岡ペタンク』へどうぞ!(LINEの友達にならなくても匿名で参加できます。)


QRコードを読み取るか、下記のリンクをクリックしてください。

LINEオープンチャット『みんなの富岡ペタンク』

 

 

 


 

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富岡のいいところ

 

 

最後に、富岡市への移住・定住を考えている方々へのメッセージをいただけますか。

 

「富岡はとても住みやすい場所です。自然災害が少なく、地震が来てもあまり揺れない。高速ICも近くにありますし、高速バスの利用もできるので、都内にも行きやすく交通の便がいいです。

まちなかはコンパクトで徒歩圏内にいろんな店もあります。整備された大きな公園や、まちなかポケットパークなどもあるので、子供を遊ばせるのも安心ですね。

それから医療関係も充実しています。人も優しく、受け入れてくれる協力的な方が多いです。田舎に住んでみたいという都会の方のニーズも増えてきていますし、リモートで仕事ができる方には仕事場としても良いと思います。

人の身の丈にあったまちなんじゃないかな、と思いますね。」

 

 

ダミアンさんお気に入りの「黒川ふれあい公園」

 

 

 

 

 

富岡生まれの私も、今、改めて地元富岡の良さを感じています。

 

富岡には世話好きな人が多いことに、一度離れてみて気づきました。

人との繋がりを大切にしながら「地域をもっと元気にしたい!」活動している人もたくさんいることを、『まゆといと』との出会いから知りました。

 

あったかい人たちがたくさんいるまち・・・ そう感じます。

 

 

勉強熱心で富岡のことが大好きなダミアンさんも、そのひとり。

お話を聞いている間、その日本語力にとにかく驚き、ただただ感心するばかりでした。

 

私もまだ知らないことがたくさんあります。

この取材をきっかけに、「もっと富岡市について知りたい!そして話して伝えていけるようになりたい!」という思いが、さらに強くなりました。

 

(マツモト)

 

 

 



 

◯富岡市観光協会からのお知らせ◯

 

『みんなの富岡フォト&エピソード展』を開催します📷

 

あなたのとっておきの写真とエピソードを持ち寄って「私たちの富岡展」をつくろう!

作品は、まちなか特設会場とインスタ上に展示されます。みなさんのご参加をお待ちしています!

 

◆ 詳細とお知らせは 富岡市観光ホームページ しるくるとみおか

 

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国際交流員 ヴェロニック・ムーランさん

とみおか公園めぐり 〜七日市・黒川編〜