富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2025.02.21 子育て、行政サービス

「とみおか こども・若者 意見箱」に親子で声を届けてみた!

 

ある日のこと。

小学1年生の娘が学校から持ち帰ったこのチラシが、目にとまりました。

 

 

可愛いイラスト付きで、娘も気になっていたようでした。 

 

 

なんだろう?と娘と読んでみると、“富岡市をよりよくするためのアイデア” や “富岡市に対して感じていること” といった「みんなの声」を、市が募集していることが書かれています。

チラシは子どもでも読めるように漢字にふりがながついていることから、「形式的なものではなく、本当に小学1年生の声も聞いてもらえるんだ」と感じました。 

 

この、子どもと若者の意見が届く素敵な取り組み『とみおか こども・若者 意見箱』をもっと詳しく知りたいと思い、取材をしてきました! 

 

 

 


 

 

 

◎『とみおか こども・若者 意見箱』とは?◎ 

 

チラシ(PDF)

 

 

まず、『とみおか こども・若者 意見箱』について、こども政策課の五十嵐さんにお話を伺いました。 

 

 

ー 『とみおか こども・若者 意見箱』は、富岡市独自の取り組みですか? 

 

五十嵐さん:『とみおか こども・若者 意見箱』は、令和5年4月に施行された「こども基本法」に基づくものです。この法律により、こども施策を策定、実施、評価する際には、こどもや若者、子育て当事者等の意見を反映させるための仕組みを設けることが必要になりました。 ⇒ 詳しい説明(PDF)

『とみおか こども・若者 意見箱』のように、対象の方ならいつでも、自由に意見を投稿できる仕組みを採用している自治体は、群馬県内においては富岡市だけだと認識しています。学校の代表者等が意見を伝える「こども議会」を設置している自治体もありますが、富岡市では制限なく、誰でも意見を市に伝えられる仕組みにしています。 

 

ー 対象は小学1年生から39歳までで、富岡市民ではなくても意見を投稿できるんですよね。 

 

五十嵐さん:はい。文字の読み書きができるようになる小学1年生から、若者や子育て世帯まで広く意見を募集しています。また、市内の高校に通学している学生さんや、富岡市への移住を考えている方など、富岡市民以外の方も対象です。

 

ー  意見への回答がとても丁寧で、子どもにも分かりやすいなと思いました。 

 

五十嵐さん:はい。頂いた意見はそれぞれの担当の課に伝えて回答をもらっています。言葉が難しくなってしまうこともあるのですが、誰でも読めるように「ふりがな」をつけるなど工夫しています。 

頂いた意見は、必ずしも実現できるわけではありません。ですが丁寧に回答することで、「市民の声が直接市に届く」と感じてもらえることも大切にしたいです。 

これからも、我々からは出てこないようなアイデアや、富岡市をより良くしていくための意見をお待ちしています。 市民の方はもちろん、富岡市への移住を考えている方からの意見も大歓迎です! 

 

 

(左から)こども政策課の須藤さん、五十嵐さん、吉田さん 

 

 

 

 


 

 

 

◎1人の市民として、意見を投稿してみた!◎ 

 

 

お話を聞き、実際に『とみおか こども・若者 意見箱』に意見を投稿してみることにしました。小学1年生の娘も対象なので声をかけてみたところ、「やってみたい!」とやる気満々です。 

 

 

スマホから簡単に投稿できます! 

 

 

意見箱への投稿は、チラシのQRコードを読み取り、フォームに入力するだけなので簡単です。

 

「ここに文字を書けばいいの?」「文章合ってる?」と私に聞きながら、1人でどんどん進めていく娘。さすが、学校でもタブレットを使っているだけあります。

続いて私も、子育てをする中で気になっていたことを投稿しました。 

 

回答は翌月末までに、1か月ごとにまとめて市のホームページに公開されるとのことです。

 

 

そして、翌月…  

 

私たちが送った意見と、それに対する回答がホームページに掲載されていました。 

 

 

上段:私の意見と回答 / 下段:小学1年生の娘の意見と回答

 

 

〈私が投稿した意見〉

かぶら公園の木の状態をよく確認して欲しいです。少し前、子どもと遊んでいる時、数メートル先に2メートルくらいの太い枝が落ちてきました。音もすごくて、頭に当たっていたらと思うと怖かったです。春は桜が綺麗なので、かぶら公園は大好きなのですが、子どもたちも利用する場所なので、安全第一で点検をお願いしたいです。

 

〈私の意見に対する回答〉

かぶら公園をご利用いただき、また貴重なご意見をいただきありがとうございます。太い枝が落下したとのことで、大変なご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。ご指摘いただいた内容を受け、現場を確認いたしましたが、公園内の安全を確保するため、引き続き木の状態を点検してまいります。また、桜の木につきましては、3月までに剪定を実施する予定です。この剪定作業により、木の状態をさらに確認し、必要に応じて適切な対応を取る予定です。お子さまを含むすべての方々が安心して公園をご利用いただけるよう、今後も安全管理を徹底してまいります。(都市計画課)

 

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〈娘が投稿した意見〉

ふぁんぐりっしゅをもっとやりたいです。親と子のスマイルサロンでやっているように、児童館でもふぁんぐりっしゅのイベントをやってもらえたらうれしいです。

 

〈娘の意見に対する回答〉

富岡市のふぁんぐりっしゅ事業に興味をもってもらえて、とてもうれしいです。富岡児童館で、もっとたくさんの人たちにふぁんぐりっしゅの先生たちと触れ合う楽しいイベントができるように考えています。楽しみにしていてくださいね。(子育て支援課)

 

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どちらも、とても丁寧に回答していただきました! 

 

私としては、実際にかぶら公園の状況を確認していただけて、今後も点検があると知ることができ、とても安心しました。

また娘は、「へぇー、お返事きたの?やったぁ!」と素直に喜び、「次は給食のことでお願いしたいことがあるんだけど…」とも言っていました。こうして丁寧にお返事がもらえると、小学1年生でも伝えたい思いが湧いてくるんですね。 

 

 

 

 


 

 

 

早速、市民の声が反映されている事例も…! 

 

 

取材期間中、娘たちと遊びに行った子育て健康プラザで、気になる張り紙を発見しました!それがこちらです。 

 

 

1階と2階、それぞれに張り紙がありました! 

 

 

過去の回答を見ていて、「子育て健康プラザに公衆電話を設置してほしい」との意見が寄せられていたのを思い出した私。もしかすると、その意見が元となったのでは…?と、健康推進課の大塚さんにお話を伺いました! 

 

 

ー 電話の貸し出しは、『とみおか こども・若者 意見箱』の声に応えたものですか? 

 

大塚さん:はい、その通りです。実は意見が届く少し前に、夕方に突然激しい雨が降って、外に出られずにいる学生さんたちがいたことがあったんです。そのような緊急時に、まだスマホを持っていない子でも家族に連絡できるようにしてあげたいね、という話が出ていたところでした。 

公衆電話の設置の実現は難しそうだったので、利用率や維持費なども考慮して、どういった事ならできるかを考えました。その結果として、職員がいる元での電話の貸し出しであればできるのではないかということになり、張り紙も作ってみました。 

 

ー 「公衆電話の設置はできません」で終わらず、「どういうことならできるか」を考えてくださったことが素敵です!張り紙を掲示してから、電話を利用した人はいますか? 

 

大塚さん:1人いらっしゃいます。 あくまでも緊急時ということになりますが、児童館に遊びに来たお子さんや、高齢者の方など、困った時はお声かけください。 

 

 

 

 


 

 

 

富岡市をより良くするための『とみおか こども・若者 意見箱』は、投稿した意見に対して丁寧な回答を頂けることや、柔軟な対応をしてもらえることが分かりました。 

そしてそれ以上に、「こどもや若者でも、行政に声が届けられる」と実感できることが嬉しいなと思いました。 

 

富岡市に住んでいる方や、通勤通学している方、移住先として考えている方も、意見を投稿できますよ! 

提言、意見だけでなく、「富岡市のこれってどうなっているの?」「富岡市に移住を考えているけれど…」という投稿もOKだそうです。 

ぜひ、活用してみてはいかがでしょうか? 

 

 

意見の投稿はコチラ 

https://logoform.jp/form/VfDC/578478 

 

 みんなの声と市の考え方はコチラ

https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1715904762309/index.html 

 

 

 

(ソウマ)

 

 


 

 

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