みなさんのまわりで「ウクレレ」を演奏する方はいらっしゃいますか?
「そういえば、友人がウクレレ教室に通っている!」という方も多いのではないでしょうか。
私のまわりでもウクレレ人気は高く、富岡にはウクレレを趣味にしている人がとても多いと感じています。
今回は、まゆといとに取材依頼を寄せてくださったウクレレバンド『お花ウイング』のみなさんと、私マツオが以前から気になっていたウクレレグループ『不可能姉妹』のみなさんにお話をお聞きして、ウクレレの魅力に迫ってみたいと思います♪
ウクレレ教室から地域で活躍するバンドへ!
最初にご紹介するのは、ウイングプラザとみおか(富岡市勤労青少年ホーム)を活動拠点にしているウクレレバンド『お花ウイング』のみなさんです。
(後方左から)山崎順二さん・松井さん
(前列左から)小西さん・小井圡さん・山崎綾子さん
見学に伺ったこの日は、7月に行われるイベントで披露する曲を中心に練習されていたのですが、曲目のラインナップがなんとも秀逸でした!! 昭和歌謡や懐メロ、アニメソングまで、誰もが耳にしたことがある曲が次々と繰り出され、練習とはいえその完成度は高く、思わず息をのんで聞き惚れていました。
さらに印象的だったのは、ボーカルの山崎綾子さんの歌声がとても艶やかだったこと。暑い夏の夜にピッタリなウクレレ演奏に、すっかり魅了されてしまいました。
バンドマスターの山崎順二さんにお話をお聞きしました。
― 『お花ウィング』を結成したきっかけをお聞かせください。
山崎さん:2018年にウイングプラザで開催されたウクレレ教室に生徒として参加したのですが、そのとき講師だった田村先生から「教室を卒業後にウクレレバンドをやってみてはどうですか?」という提案があり、この教室で知り合った6名で2022年に『お花ウイング』を結成しました。その後メンバーの脱退や加入があり、現在は5名で活動しています。
バンドマスターの山崎さん
― どのような活動をしていますか?
山崎さん:月に2回、ウイングプラザを借りて夜間に2時間ほど練習をしています。そして市内の地域づくりセンター等からの依頼があれば、式典やイベントなどでウクレレの演奏をします。今年の5月には、東富岡地域づくりセンターのオープニングセレモニーで演奏させていただきました。ありがたいことに今までに9回ほどお声がけを頂き、近隣地域のイベントに出演しています。
また、メンバーで集まってウクレレを弾きながら、ピザパーティーやBBQをすることも大事な活動ですね(笑)。
5月17日に行われた「東富岡地域づくりセンターオープニングセレモニー」での演奏
ホームパーティーでウクレレを楽しむみなさん
― 山崎さんが思うウクレレの魅力とは、どんなところでしょうか?
山崎さん:初心者の方でも簡単に演奏できるところですね。楽器の値段も手頃なので、気軽に始められると思います。また、サイズが小さいので部屋に置いても邪魔にならず、音も小さいので周囲を気にしないで演奏を楽しめます。
ウクレレにはソプラノ、コンサート、テナー、ベースという種類があり大きさや音色が異なるので、バンドとして楽しめるのも魅力ですね。
― これからやってみたいこと、挑戦したいことなどあればお聞かせください。
山崎さん:ウクレレを始めてからたくさんの人と知り合いになれたことはとても有難いですね。これからも趣味を通して音楽を楽しむ仲間を増やしていけたら嬉しいです。
― これからも『お花ウィング』の活動を楽しみにしています!!
◎演奏はこちらから聴くことができます⇒ お花ウイングYouTubeチャンネル
ウクレレの優しい音色でみんなを元気に!
続いてご紹介するのは、妙義地区を活動拠点にしている『不可能姉妹』のお二人です。
(左から)渡辺栄子さん、渡邉多恵子さん
まずは『不可能姉妹』というお名前が気になる!ということで、グループ名の由来をお聞きしました。
― 『不可能姉妹』の由来を教えてください。お二人は姉妹なのでしょうか?
多恵子さん:私たちは血は繋がっていませんが、偶然同じ苗字なので姉妹を名乗っています。私たち、憧れの叶姉妹のようにはなれないけれど…だったら「不」をつけた不叶姉妹にしちゃおうか!どうせなら『不可能姉妹』が面白いんじゃない?って(笑)。この名前をきっかけに初対面の方とも話が弾むんですよ!
― なるほど、ネーミングセンスに脱帽です!叶姉妹や阿佐ヶ谷姉妹のようにビジネス姉妹の系統なんですね(笑)。
― お二人が一緒に活動することになった経緯をお聞かせください。
栄子さん:元々はお互いの子どもたちが同じ学校の同級生で、ずいぶん前から知り合いではあったんです。それから月日が経ち今から10年くらい前に、妙義公民館でウクレレ教室の生徒として再会しました。そこからいろいろなご縁が繋がり、一緒にユニットを組み、高齢者施設での慰問活動を始めることになりました。
― 高齢者施設での慰問活動は、どんなきっかけで始められたのでしょうか?
栄子さん:私は市内の高齢者施設の事務員として仕事をしていたんですが、コロナが流行ったころ、施設内に部外者の立ち入りができなくなり、今まで盛んだった慰問活動を自粛することになりました。そんななか、高齢者のみなさんの楽しみが減ってしまったことを悲しく思い、「私にもなにかできるかな〜!」と勤務先の施設でウクレレを弾きながら歌をうたったんです。すると施設のみなさんにとても喜んでもらえて、「歌は人を元気にする」ということを実感しました。
今年に入りコロナが落ち着いたことから、多恵子さんと二人で本格的に活動をするようになり、今ではひと月に5〜6回くらい慰問活動に出かけています。
― 慰問活動を通して感じたことをお聞かせください。
多恵子さん:施設に通われている方の多くは毎日の日常を淡々と過ごされていて、「楽しみ」の部分が少ない方も多いんです。人と会ったり、感動したり、刺激を受けたり…そんな場面が少なくなると生活にメリハリがなくなり、元気もなくなってしまうと思います。私はみなさんが明るい表情で一緒に歌ってくれるととても嬉しいし、こちらが逆に元気をいただいていると感じています。
また、なるべくスキンシップを取るようにしています。(施設職員の方の許可を得た上で)握手をしたり、ハグをしたり、そんなふれあいの時間も大切にしています。高齢者のみなさんが「またすぐに会いに来てね」と名残惜しそうに私たちに手を振ってくれることも多くて、この活動をして本当に良かったと心から思っています。
今年は高齢者施設だけではなく、近隣地域のいろいろなイベントにも出向いていきたい!と思っています。ウクレレは世代を超えて多くの方に楽しんでいただける楽器なので。
― お二人が感じるウクレレの魅力はどんなところですか?
多恵子さん:小ぶりで弦を押さえやすくて、初心者でも簡単に演奏できるところですね。音色も優しくて、素晴らしい楽器です。
栄子さん:お手軽で持ち運びも苦にならない大きさが魅力ですし、音の加減ができるので自宅のリビングでも好きな時に練習できます。うちは私がウクレレの練習をしているすぐそばで主人がテレビを見ているんですが、今まで主人に「うるさい」と邪険にされたことが一度もないんです(笑)。
多恵子さん:本当に栄子さんのご主人は優しいのね。
栄子さん:私が家の外で楽しく好きなことをしているので、気分が晴れやかになって、家のなかでイヤミを言うことも少なくなりました。だから主人も嬉しいと思っているんじゃないかな?奥さんがいつもニコニコしていれば家庭は平和ですからね!
― なるほど、本当にその通りですね!有難いお言葉を聞けて私も勉強になります。
おしゃべりも楽しくて、息がピッタリのお二人。「私たち相性がいいみたいです♪」とにこやかにお話しする姿から、この活動を心の底から楽しんでいることが伺えました。
また、栄子さんと多恵子さんがとても謙虚に「周りのすべてに感謝しています」と常に口にしていたことも印象的でした。
依頼があればいろいろな近隣地域のイベントに出向きたい!という明るくてパワーいっぱいのお二人への出演依頼、お待ちしています!
◎不可能姉妹へのお問い合わせはこちら:090-4729-1804(渡辺栄子)
いかがでしたか?
今回ウクレレの取材をすることになり、その歴史や背景を調べてみたところ、群馬県はウクレレ生産台数日本一を誇っている!ということを知りました。群馬の気候がウクレレ生産に合っているのだそうです。
なるほど、、身の回りにこんなにたくさんのウクレレ愛好者がいることにも納得です。
また、コロナ禍において室内で楽しめる楽器として、新たに始められた方も多いようです。
私たちの暮らしに優しい音色で寄り添ってくれるウクレレは、みんなを包み込むような懐の深い温かい楽器でした。
みなさんも新しい趣味として「ウクレレ」に挑戦してみてはいかがですか?
(マツオ)