富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2022.09.14 お店紹介、体験

【富岡倉庫】Merci Cocon & Café メルシー・ココン&カフェ

上州富岡駅を降りてすぐ、『おかって市場』と『セカイト』のある富岡倉庫エリアにこの春オープンした『Merci Cocon & Café(メルシー・ココン&カフェ)』

 

長い年月をかけて丁寧に改修工事が行われていた富岡倉庫。

そのなかの2号倉庫が、おしゃれなカフェとして生まれ変わりました。

 

青々とした広い芝生と、歴史を感じる石造りの建物。

この潔い外観に心奪われ、しばしぼう然。(カッコいい、ほんとにカッコいい…)

 

私の記憶では、富岡倉庫の辺りは古い建物が並んで閉ざされていて…子どもの頃は近寄りがたい雰囲気でした。

それが歴史を残しつつもモダンに生まれ変わっている。その華麗なる変貌に大きな拍手をおくります。

 

 

 

 

 

 

 

まゆといとでは以前に富岡倉庫を詳しく取材しています。

 

☟おさらいはコチラ☟

 

ここがすごいよ富岡の建物《第5回》富岡倉庫(セカイト・おかって市場)

 

 

今回は富岡倉庫のメルシー・ココン&カフェをご紹介します!!

 

 

 

こちらのメルシー・ココン&カフェは【パーソルサンクス株式会社】が運営しています。

パーソルグループといえば…たしか人材サービスの会社ですよね?

人材サービスの会社がなぜカフェの運営をしているのかな??

そんなナゾにも迫ってみたいと思います。

 

 

パーソルサンクス株式会社ホームページ
https://www.thanks.persol-group.co.jp/

 

 

 


 

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みんなが笑顔ですごせる社会を

 

 

パーソルサンクス群馬事業部の 圷(あくつ)さんにお話をお伺いしました。

 

 

 

― こちらのカフェのお名前の由来を教えてください。

 

圷さん:フランス語でメルシーは「ありがとう」、ココンは「繭」という意味になります。その昔、富岡製糸場ではフランス人技師を招き入れ、フランスの技術を取り入れていた背景があります。そのような歴史的背景にあやかり、富岡の繭とフランスをイメージできるような名前にしました。

 

― パーソルサンクス株式会社がこちらを運営されていますが、人材サービスの会社がなぜカフェを?

 

圷さん:弊社は総合人材サービスを展開するパーソルグループで障害者雇用を手掛けています。富岡市では地域の活性化や富岡製糸場周辺整備の一環として、富岡倉庫を “にぎわいを創出する施設” とすることを目的に、2号倉庫(現在のメルシー・ココン&カフェ)の運営事業者を公募していました。私たちは「ここに障害者が働ける場所を作りたい、そして地域の活性化に貢献したい」と考え、障害者雇用を第一の理念に掲げて公募に臨んだところ、弊社が「優先選定事業者」に選ばれました。

 

 

 

 

― こちらのカフェの特色や、障害者雇用について教えてください。

 

圷さん:私たちパーソルサンクスでは、障害のある方々がそれぞれの適性を活かしながら働ける場所、職種を提供しています。近年ではありがたいことに、多くの障害のある方々が弊社への就職を希望してくれています。それに伴い、職域拡大の必要性が出てきました。そのような背景を考慮しながら、それぞれの社員の適性に対応した多様性のある働き方を模索する中で、カフェ運営にたどり着きました。

本年度はこちらのカフェで11名の障害者雇用を計画しています。障害者の方たちの仕事内容は、カフェで提供しているメニューの調理や仕込み、店内の清掃、ワークショップの準備などを任せています。彼らは責任感を持って毎日の業務に取り組み、職場の仲間との信頼関係も着実に築いています。みんなオープン当初からどんどん仕事を覚えていき、いまでは自信を持って生き生きと働いています。

 

― こんなにステキな雰囲気のカフェで働けるというのは羨ましいですね。メニューの特徴は何かありますか?

 

圷さん:フランスで日常的に食されているそば粉のガレットや、スイーツ系のクレープなどがあります。これからガレットやクレープのメニューの種類も増やしていく予定です。 また、地元の桑の葉を使ったドリンク「桑の葉オレ」も人気です。

 

 

 

 

 

 


 

 

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みんなが働きやすい工夫を

 

 

カフェの厨房を見学させていただきました。

 

 

 

 

 

厨房内は広々として適度なスペースがあり、とても清潔に保たれています。

食器棚や冷蔵庫には「そこに何が入っているか」が写真付きで貼られています。

障害のある方の中には、「見える化」することにより頭の中にイメージが入りやすい方も多いそうで、様々な適性のある方に配慮した仕組みが見られました。

 

作業風景も見学させていただきましたが、ここで働いているみなさんが明るく、とても丁寧にお仕事をされていたことが印象的でした。

 

 

 

 

また1階のカフェに隣接するショップでは、パーソルサンクスで作られたシルクアクセサリーや手作りクッキー、まゆ入りハーバリウム、シルク製品が並んでいます。

ショップの売れ筋商品は手作りクッキーで、ちょっとした手土産として地元の方や観光客の方に人気だそうです。

 

 

 

 

 


 

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ワークショップを体験してみよう♪

 

 

2階のイベントスペースではワークショップを開催しています。
取材に伺った日の体験メニューは「まゆ玉ハーバリウム作り」と「型染め体験うちわ作り」の2種類があったので、小学生姉妹にハーバリウム作りを体験してもらいました。

 

 

 

 

《ワークショップ体験の手順》

 

①当日、カフェ1階レジにて申し込み。事前予約は不要なので、お気軽にご参加ください!

 

②2階イベントスペースへ。ワークショップ担当スタッフさんが丁寧に教えてくれるので、お子さんでも参加できます。完成した作品はその日のうちに持ち帰れます!

 

 

 

 

 

ワークショップ体験を終えた子どもたちに感想を聞いてみました。

 

「作るのが難しそうだなって思ったけど、いろんな材料を入れるのが楽しくてあっという間に出来上がりました!」

「こんなにたくさんの種類のドライフラワーがあるなんて…材料選びに迷っちゃいました。でも組み合わせを考えるのが面白いから、また作ってみたいです!」

 

 

 

 

スタッフさんが「完成したハーバリウム作品を芝生の上で撮るとキレイですよ!」と教えてくれたので、お外でパシャリと撮影会をしてみました。

自分だけのオリジナル作品が作れるのは子どもも大人も嬉しいですね。

みなさんもぜひワークショップ体験にお越しください!!

 

 

【ワークショップ体験】

開催日:土・日・祝日

受付時間:11:00〜15:00

参加料 :各1,500円 / 1回

メニュー:まゆ玉入りハーバリウム作り(所要時間 40〜60分)、型染め体験 うちわ作り(所要時間 60〜90分) ※体験メニューは季節によって異なります。

 

 

 


 

 

繭や穀類の保管場所だった「倉庫」から、「人々があつまるにぎわいの拠点」へと変化を遂げた富岡倉庫。ここに並ぶレンガ造りや石造りの建物を眺めていると、この場所にどんな歴史があったのかな?と、人生の先輩やおじいちゃんの昔話を聞きたくなりました。

カフェ2階の窓からの眺めはノスタルジーに溢れ、、この景色が残っていることも嬉しく思えます。

 

 

 

 

取材中、圷さんが「観光客の方だけではなく地域のみなさんに愛されるカフェになって欲しい」と語っていたのが印象的でした。

 

市役所で用事を済ませた足で、ふらっとコーヒーを楽しむのもよし。

電車を待つスキマ時間にショップでクッキーを買うのもよし。

週末は家族みんなでワークショップ体験もおススメです。

 

みなさんも、日常生活にカフェで過ごすひとときを取り入れてみませんか?

 

 

 

●メルシー・ココン&カフェ

 

営業時間:11:00〜17:00

電話:0274-67-5591

水曜日定休

 

 

 

 

(マツオ)

 

 


 

 

シルクがつなぐストーリー 安西 飛鳥さん・中島 直紀さん

 

「富岡シルクと手仕事を広めたい」三尾 和江さん