『とみおか未来会議』って、ご存知ですか?
私がこの会議を知ったのは、2020年の秋。
夫に、富岡市役所からこんな手紙が届いたのです。
『とみおか未来会議』とは、無作為に選ばれた市民が特定のテーマについて話し合うための場です。
2019年度は「子どもの遊び場」をテーマに話し合い、議論結果をもとに富岡市の「子どもの遊び場基本計画」を策定しました。
2020〜21年度は「地域づくりの推進 〜みんなでとみおかの未来を考えてみませんか〜」がテーマです。
日常生活で感じている身近なことについて、それぞれの立場から自分・地域・行政にできることを考えてみませんか?
という内容。
夫は長野県出身で、職場は高崎市。富岡市民歴も浅いけれど…
富岡市への理解を深めたい。
行政がどんな取り組みをしているのか気になる。
という理由で応募し、参加することになりました。
私も夫と一緒に市役所に出掛けて会議を傍聴したのですが、驚いたのはその雰囲気!
「行政主催の会議=堅苦しい雰囲気」というイメージがあったのですが、
なんだかとっても穏やかで、リラックスした雰囲気でした。
それもそのはず。
委員(=参加者)を「無作為に選んだ」からこそ、
普段あまり行政の会議とは縁がない、女性や若い世代が集まっていたのです。
市の担当者によると、委員の平均年齢は41歳で、男女比はほぼ半々だとか。
その中にはなんと制服姿の高校生の姿もありました。
市内にある2つの高校の協力により、数名の生徒が参加しているそうです。
高校生以外の委員も、会社員や専業主婦、保育士や司法書士など、個性豊か。
会議に参加した理由も、
生まれも育ちも富岡で、地元のために何かしてみたい。
PTA活動に関わっていて、子育て環境に興味がある。
無作為で選ばれ、自分を変えるチャンスだと思った。
と、十人十色でした。
【とみおか未来会議(2期目)の参加者】
○無作為抽出からの応募…37人(10~60代が参加、うち8割を30~50代が占める)
○高校生(富岡高校・富岡実業高校)…13人
○市職員・地域づくり協議会の関係者…13人
○進行役・コーディネーター(一般社団法人構想日本)…2人
○ナビゲーター(移住定住コンシェルジュ・『まゆといと』編集者※)…2人
○事務局(市地域づくり課職員)
※ホシナは第2回目より、『まゆといと』編集者としてナビゲーターという立場で参加しています。
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どんな議論がされているの?
会議では委員を2組に分け、主に日頃の生活で感じたことを元にした、リアルな富岡の現状と課題についての意見交換を行っています。
たくさんの意見が出ていたので、いくつかピックアップしてご紹介します!
(ちなみに、議論結果は市への改善提案として提出される予定とのことです)
【課題に感じること】
● 人口減少(若者流出、高齢者増加)
➜ 地域・PTA・育成会などの人員不足。
➜ 学校の活動に制限が出る。(実例:大人数でやる部活動ができない)
● 交通安全・災害対策・空地空き家問題
➜ 荒地の雑草が生い茂り、通学路が荒れる。
➜ 高齢者の危険運転、孤立。
● 地域間の差
➜ コンビニやスーパーが遠い。
➜ 小中学校の統廃合でどうなるのか心配。
● 市民が富岡の魅力に気づいていない
➜ 魅力を感じて移住している人もいる。
➜ PR が弱い。SNS での発信をもっと活用するべき。
【魅力に感じること】
● 自然環境が良い、ほどよい田舎
➜ 都会に比べ開放感があり、ド田舎ではない。
➜ 空が広く見渡せ、景色が良い。妙義山、大塩湖など。
● 子育て・生活がしやすい
➜ 幼稚園・保育園に困らない。スーパーが多い。
● 愛タク(乗合タクシー)
➜ 高校生も利用している。
➜ 乗降場所・台数がもっと増えれば、もっと便利になる。
【富岡をもっと良くするアイディア】
● 市民がインフルエンサーになる。共通のハッシュタグを使い、みんなで魅力を発信する。高校生にもできる。
● 企業を誘致する。交通アクセスがいい(富岡ICがある)ので、空いた農地を利用し、原材料を作るのも良い。空き家をテレワークの場として提供する。
● 富岡の魅力を掘り下げる。移住した人たちが富岡を選んだ理由を情報共有したり、身近な人と考えたり、新しいものを作ったりして魅力を開発・発信する。
● 個人の繋がりを大切にし、声を掛け合い、地域のイベントへ積極的に参加する。新たなイベントにチャレンジする。
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みなさんも、共感できる部分があったり、自分の意見が出てきたりしませんか?
第3回目はオンラインで開催。
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委員(参加者)の感想
●「 無いもの・マイナス面を嘆くのではなく、富岡にあるもの・魅力に気づくことができた。最初は問題点ばかり気にしていたが、徐々に明るい方向に考えられるようになった」
●「若い人は頼りがいがない、任せられないと思っていたが、そんなことは全くなかった。自分とは違う視野で、よく考えていることが分かった。新しい見方が大切だと実感し、自分の考えが180度変わり、感動した」
●「色々な年代が集まる会議自体が貴重な場だと感じている。なにか一つでも、この会議の成果を出してみたい」
同じ富岡市に住んでいても、環境や年齢の違いによって見えていなかった世界が、会議の場を通じて見えるようになった方が多かったようです。
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「自分ごと」にすると、できることが見えてくる?
『とみおか未来会議』のコーディネーターは、会議の大きなポイントとして以下の2つを挙げていました。
① 参加者が「自分ごと」として、自分が住む地域の課題・魅力に目を向け、
考えられるようになってほしい。
② 未来会議は「会議の落としどころ」がないからこそ、自由に意見交換できる。
若い人も臆せずに、まちの未来について話し合える…
そんなフラットで開かれた場があること自体が、富岡市の魅力なのかもしれません。
そして、『とみおか未来会議』を一つのきっかけとして、富岡市の課題を「他人ごと」ではなく「自分ごと」と考えられる人が増えれば、富岡市の可能性も、もっともっと広がっていきそうですね。
そんな『とみおか未来会議』後半の部は、2021年6月からスタートします。
傍聴自由ですので、この記事を読んで「ちょっと興味が湧いた!」という方は、ぜひ次回の傍聴席へお越しください♡
※新型コロナウイルス感染拡大状況によっては、傍聴ができない場合もございます。詳しくは富岡市役所地域づくり課(TEL0274-62-1511)までお問合せください。
「とみおか未来会議」の次回の予定やこれまでの会議内容などの詳細は、市役所のホームページをご覧ください。
⇒令和3年度とみおか未来会議|富岡市ホームページ
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ハッシュタグ「 #とみおかの魅力 」使いませんか?
まゆといとInstagram のように、沢山の人の投稿で「#とみおかの魅力」が並んだら素敵だと思いませんか♡
さっそく私も「自分ごと」化して、スグ実践できることから始めたいと思ったので…『まゆといと』を読んでくださっている方々にも、ご提案です!
みんなで共通のハッシュタグ「#とみおかの魅力」を使いませんか?
Instagram や Twitter などのSNSで富岡市のステキな情報を投稿するときに「#とみおかの魅力」をつけておけば、蓄積された情報が一目瞭然!
私も今後の投稿には忘れずに付けていきます。みなさんもぜひぜひ「#とみおかの魅力」をつけて投稿してくださいね♪
(ホシナ)