富岡市内匠に今年1月にオープンしたメガネ店【イノチグラスサロン LULU】。
ここは、私たちがイメージする従来のメガネ屋さんとは大きく異なる場所らしいのです。
一体どんなメガネ屋さんなんだろう?と興味が湧いた私は、さっそく取材へ。すると店主の深澤優さんのお話を聞くうちに、「メガネのお話だけではもったいない!」という展開に…
40代半ばで決めた転職のお話や、とみおかでの暮らしについてなど、いろいろなお話をお聞きしました。
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新しい世界でみつけたよろこび
ー 深澤さんは全く違う職業から転職してメガネ屋さんになられたそうですが、どんなきっかけがあったのですか?
深澤さん:以前は土木・機械関係の仕事を10年以上していました。体を動かす仕事も嫌いではなかったですが、1年くらい前に妻の仕事の関係で「イノチグラス」の存在を知り、すごく興味が湧いたんです。試しに自分用にイノチグラスを作ってみたところしっくりときて、「メガネひとつでこんなにも世界が変わって見えるのか」と驚きました。そこから、このメガネを必要としている人に届けたい!という思いで、必要な資格を取り開業することとなりました。
今までと全く違う世界に転職するので不安も大きかったですが、いざ始めてみるとこの仕事は自分に合っていて、新しい世界に飛び込んで良かったなと思えます。
ー 今のお仕事のやりがいなどあれば教えてください。
深澤さん:お客様が喜んでくれることが一番嬉しいですね。メガネを作ることによって、一人ひとりの悩みに寄り添い、それを軽減できることにやりがいを感じます。このメガネをかけることにより心身のバランスが整って、お客様の口角が上がり、声にハリが出て、みるみる元気になる様子を間近で見ていると、「この仕事に就いて良かった」と幸せな気持ちになります。
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豊かな自然をたのしむ暮らし
ー 深澤さんはお子さんがいらっしゃるそうですが、子育てで意識していることはありますか?
深澤さん:私は、100パーセントのチカラで遊びまくる!というお父さんなんです。子どもたちが小さかった頃はとにかく外へ出て、公園でも近所の山でも、一日中自然のなかで過ごしていましたね。自然のなかで遊んでいるといろいろなことを体験できて、五感をフルに使って外からの刺激を受けることができます。だから家族でハイキングや川遊び、昆虫採集などによく行きました。
そして私は、子どもたちの興味のあることはどんどんやらせてあげたほうが良い、という考えです。例えば子どもが工具に興味を持って「使いたい」という場合は、先に使い方を教えてあげて、あとは子どもに任せちゃうんです。「危ないからやらせない」ではなく、何事も自分で経験して「自分でできること」を覚えていくことが大事だと思っています。
ー そんな深澤さんご自身は、どんなお子さんでしたか?
深澤さん:私はもともと高崎生まれ高崎育ちなんです。幼少期は、高崎市のなかでも山や川が近くにある自然豊かな地域で育ちました。小学校へ通う通学路が川沿いだったので、学校に行きながら川に入ってザリガニを捕まえるような元気な子どもでしたね。釣りが好きで、ランドセルを開けると釣り道具が出てくるっていう(笑)。とにかく外で遊ぶことが大好きで、カブトムシを捕まえたり、ドドメ(桑の実)を食べては服を紫色のシミだらけにして帰ったり。そんな感じで「子どもらしい子ども」だったと思います。
ー 富岡での暮らしはどんなところがお気に入りですか ?
深澤さん:暮らしのなかで自然を感じられるところが気に入っています。私たちが住んでいる地域は里山に囲まれていて、タヌキやハクビシン、フクロウなどもいるんです。市内のとある場所には、夏になるとカブトムシが何十匹も群がる木があるので、それを家族で早朝に見に行ったりもしています。
それに、ご近所さんがみんな良い人で温かくて、子どもたちが小さい頃はよく遊んでもらいましたね。のんびりゆったりと暮らせるこの地域の雰囲気、イイですよね。
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身体と心をサポートするメガネ??
深澤さんが扱っているメガネは「イノチグラス」というもので、その特徴は色にあります。
私たちの目にはその人によって得意な色、苦手な色があり、特定の色をまぶしく感じるなどの特徴があるそうです。
「イノチグラス」は目の特性を活かしながら、その人に合った生活スタイルや心身のバランスを整えるサポートをしてくれます。
・・・と説明を聞いても、ちょっと想像がつきませんよね?
ということで、どのように《自分に合う色》を選んでいくのか、「イノチグラス」を作る工程をご覧ください☟
◎ カラーテスト ◎
六色の色画用紙を見ながら、片足立ちで身体感覚をチェックします。
やってみると、しっかりと立つことができる色、ふらふらとしてバランスが取りづらい色があり、面白い体験でした。私の場合は黒や青と相性が良くて、黄色には落ち着かない反応がありました。
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◎ カラーレンズ選び ◎
サンプルのカラーレンズから自分に合った色を選びます。実際にかけてみて屋外の山や空の色、本に書いてある文章などを見ながら、自分に合う色を選びます。
私がおすすめされた色は青系とグレー系の淡い色でしたが、かけてみるとそれぞれの色で全く違った印象の景色に見えるのが不思議でした。
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◎ フレーム選び ◎
フレームも様々なカタチ・素材があり、重さも違います。いろいろな種類を試しながら、かけごこちや視界に入るフレームの色など、自分に合うものを選んでいきます。
と、このような流れで一人ひとりに合ったメガネ作りをしていくのですが、「どんな目的で使いたいのか?」をイメージしながら色を選ぶ工程が興味深く、今の自分の心身の状態を見つめることができる貴重な体験となりました!
「イノチグラス」は度なし・度ありが選べるので、ご自身の生活スタイルに合ったメガネを作ることができます。
◎車を運転するときにかけるメガネ
◎仕事でパソコンに向き合う人に適したメガネ
◎屋外でのウォーキング専用のメガネ
◎心を落ち着かせたいときにかけたいメガネ
◎集中力を高めてくれるメガネ
などなど、みなさんの「こんなときに使いたいな〜」の目的に合わせたメガネ作りも可能です。
深澤さんは一人ひとりの生活スタイルや身体の不調・心の声などをていねいにヒアリングしながら、理想とする暮らしに合ったメガネ作りをサポートしてくれます。ご興味のある方は、ぜひお店のホームページをご覧ください。
⇒ イノチグラスが作れるお店 | イノチグラスサロン lulu
インスタグラムでは、自分に合った色がわかる『サポートカラー体験会』のお知らせも紹介しています。
【イノチグラスサロン LULU】
住所:群馬県富岡市内匠229-4
営業時間:9:00~17:00
問合せ:lulumegane2851@gmail.com
深澤さんが掛けているイノチグラスの特徴を聞いてみると、「私のメガネは人と繋がるメガネなんです。」とのこと。
じつは人見知りで、接客の仕事も初めての体験。それでもこのメガネのおかげで、人と繋がることができている…
そう照れたように話す深澤さんは、とても穏やかで優しい方でした。
今の仕事に就いてから、家族と過ごす時間が増え、心のゆとりを感じられるようになったと幸せそうに語る深澤さん。
働き方を見直し、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を実現させながら富岡での暮らしを楽しんでいる様子が伝わり、私も嬉しい気持ちになりました。
(マツオ)