小さなお子さんを持つ親なら一度は考えること、それは・・・
「わが子になにか習い事をさせてみたい!」
「スポーツ系の習い事を通して心と体を鍛えたい!」
でも、こんな不安も同時に浮かび上がってきませんか?
↓ ↓ ↓
「まだ低学年だから、すぐに飽きてまわりのみんなに迷惑かけちゃうかも…」
「せっかく道具を揃えて専門的なスポーツを始めても、嫌になって辞めちゃうかも…」
そんなお父さんお母さんに朗報です。
キッズスポーツアカデミーをご存じですか?
富岡市のスポーツ課が主催するキッズスポーツアカデミーは、好奇心旺盛な子どもたちに、年間を通してさまざまな種類のスポーツを体験してもらえる内容となっています。
そしてこのプログラムに参加できるのは、小学校1・2年生限定!なのです。
…いったいどんな内容なのかな?
…子どもが楽しめるような仕組みがあるのかな?
そんなギモンがむくむくと膨らんだ私は、さっそく調査に向かいました!
今回はキッズスポーツアカデミーの活動内容や魅力をたっぷりとご紹介します。
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キッズスポーツアカデミーとは?
キッズスポーツアカデミーを主催しているスポーツ課の廣岡(ひろおか)さんに、詳しいお話を聞いてみました。
ー キッズスポーツアカデミーとはどんなものなのでしょうか?
廣岡:ひとことで言うと、「すべての子どもたちにスポーツを好きになってもらいたい!」という願いを込めて、富岡市が行っているスポーツ振興事業です。2008年から開催されていて、多くの子どもたちが参加しています。
毎年人気があり定員を上回る参加希望者がいることから、2018年からは新たに『サマー・ウィンターキッズスポーツ』というプログラムも作り、(抽選に漏れてしまって)キッズスポーツアカデミーに参加できなかった子どもたちにもスポーツに触れてもらう機会を提供しています。
ー キッズスポーツアカデミーの目的やねらいを教えてください。
廣岡:子どもたちが低学年のうちに多様なスポーツを体験することにより、自分がどんなものに興味があるのかを知ることができます。富岡市ではスポーツ少年団の活動も盛んなので、キッズスポーツアカデミーを卒業したあとに自分に合ったスポーツを継続して行う環境も整っています。 また、楽しく体を動かすことで運動が苦手な子の手助けをし、スポーツを好きになってもらえたら、とも願っています。
ー どんな種類のスポーツを体験できるのでしょうか?
廣岡:今年度は下記の10種類のスポーツを用意しています。
①「走る」を学ぼう ②バレーボール ③レスリング ④体つくり運動 ⑤テニス ⑥空手 ⑦ハンドボール ⑧スポーツエアロビック ⑨サッカー ⑩バスケットボール
また、夏休みと冬休みに行う『サマー・ウィンターキッズスポーツ』では、
①ネオホッケー ②Tボール ③ゴルフ ④スケート ⑤スキー を予定しています。
※毎年スポーツの種類は同じではありません。
ー 今年度は、市内だけではなく甘楽郡(甘楽町・下仁田町・南牧村)の児童も対象となりましたが、それはなぜでしょうか?
廣岡:富岡市では令和4年1月に、「スポーツ振興の推進のために近隣の甘楽郡と連携し、スポーツを通して親交を深め、互いに交流しましょう」という事業の協定を結びました。子どもたちにとっても、他校の児童たちと一緒にスポーツをすることで交友関係も広がり、よい刺激になっているのではと思います。
ー 体験できるスポーツの種類はどうやって決めたのでしょうか?
廣岡:市内のスポーツ少年団の活動があるものがメインとなります。富岡市ではハンドボールやバレーボール、サッカーなどに力を入れているので、これらのスポーツを知るきっかけになればと思います。講師の方々も子ども達に教えることに慣れているので、安心してお任せしています。
ー キッズスポーツアカデミーを通して、廣岡さんが感じていることを教えてください。
廣岡:大人にはあっという間の一年間ですが、この年齢の子どもたちにとっては身体も心も大きく成長する期間です。大きな声であいさつができるようになったり、きちんと列に並ぶことができるようになったり、お友達を励まし協力し合ったりと、キッズスポーツアカデミーを通してたくさんのことを吸収していると実感しています。
私はもともと子どもが大好きなので、小学1・2年生の子たちと触れ合えるのは嬉しくて、みんなが笑顔で楽しそうに参加している姿を見るとやりがいを感じます。キッズスポーツを卒業した児童から数年後に「スポーツ少年団でハンドボールを始めたよ!」といったお知らせを聞いたりすると、とても嬉しいですね。
ー キッズスポーツアカデミーの募集は、いつ、どのように行われますか?
廣岡:毎年春ごろに、富岡市と甘楽郡の小学校を通して募集のご案内を配布します。一年間の参加費用は一人3,000円で、特注のユニフォームTシャツも付いてきます。ご興味のある方はご応募お待ちしています。
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キッズスポーツアカデミーをのぞいてみよう!!
それではここで、どのような雰囲気で子どもたちがスポーツを行っているのかをご紹介します。
🔷「走る」を学ぼう
もみじ平総合公園の陸上競技場で行われたプログラムでは、走り方の基本を丁寧に教えてもらいました。運動会や持久走大会で走るコツを楽しく覚えて、実践に活かせるといいですね。
🔷レスリング
富岡実業高校の体育館で行われたレスリング教室では、レスリング部の学生が子どもたちの指導をしてくれました。みんなで輪になり柔軟体操をしたり、マンツーマンでいろいろな技を教えてもらったり。子どもたちは力いっぱい高校生に向かっていきます!
🔷体つくり運動
体操をしたり、走ったり、いろいろな動きを取り入れながら楽しく運動することを学びます。親子で参加するドッジボールや、広い体育館での本気モードの「だるまさんが転んだ」など、子どもたちは終始笑顔で楽しみました。
🔷テニス
夜間にナイター施設で行われたテニス教室では、子どもたちのテンションも最高潮。本格的な施設を利用できることも、子どもたちにとってはドキドキする体験のようです。テニスラケットに慣れるために風船をポンポン打つ子どもたち、とっても楽しそうでした。
🔷バレーボール
やわらかいボールを使用し、親子でペアになりレシーブの練習をします。キッズスポーツアカデミーでは、親が参加・協力する場面が多々あり、お父さんお母さんが頑張る姿をたくさん見られました。
子どもたちが練習しているあいだに、保護者の方にもお話を聞いてみました。
ー キッズスポーツアカデミーに参加した感想をお聞かせください。
Aさん:いろいろな種類のスポーツを体験できるということが魅力で参加しました。プログラムが始まった当初はあまりやる気を見せなかったわが子が、だんだんと場の雰囲気にも慣れてきて、「次はどんな運動をするのかな?」って楽しんでくれるようになりました。新しいお友達もできたみたいで、こちらも嬉しくなりますね。
また、このキッズスポーツアカデミーで体験したレスリングがとても楽しかったようで、いまは子ども向けのレスリング教室に通っています。スポーツを定期的に始めるきっかけができて良かったです!
Bさん:うちの子は負けず嫌いなので、まわりの子が上手にできて自分がうまくいかない場面では泣いて悔しがったりします。でも、キッズスポーツアカデミーでいろいろな「はじめてのこと」を体験しながら、「できないことは練習すればいいんだ」という気持ちが少しずつ芽生えたように感じます。
ここでテニスをやってみて、「すごく楽しい!教室に通いたい!」ってやる気もみせてくれました。これからも興味があることを自分で見つけられたらいいですね。
Cさん:うちの子は毎回「今日は行きたくないな〜」って言うんですが、行ってみるとめちゃめちゃ楽しんでいて(笑)。特にお父さんと一緒に参加する日はすごく楽しいみたいです。キッズスポーツアカデミーでは、他校のお友達と交流できることも嬉しいですね。あとは、毎回講師の方が素晴らしいと感心しています。現役時代にプロとして活躍していた方もいて、専門的なお話を聞けるのもありがたいですね。
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性格やスポーツへの興味はそれぞれ違っても、このプログラムに参加したことでみなさん何かしらの手応えを感じているようですね。
子どもたちは【まだ知らないこと】や【新しい世界】に興味シンシンの生き物です。そんな子どもたちの好奇心を上手に利用し、たくさんの種類のスポーツを教えてくれるキッズスポーツアカデミー。このプログラムには「新しいことに挑戦するワクワク感」と「勇気を出してやってみよう!」というチャレンジ精神が、ぎゅっと詰まっています。
また、この春から秋にかけて取材を続けていくうちに、それぞれの子どもたちの成長を垣間見ることもできました。最初のうちはバラバラだった子どもたちですが、いつの間にかひとつのチームのような連帯感さえ感じるように…。
キッズスポーツアカデミーの卒業生たちは、これからも好奇心を持ってたくさんのことにチャレンジしていくことでしょう!!
まゆといとでは、未来へはばたくすべての子どもたちを応援しています!
(マツオ)