はじめまして!
このたび、「まゆといと」の市民ライターになりました、タカハシと申します。
富岡生まれ・富岡育ち・富岡在住、現在進行形で人生のほとんどを富岡で過ごしています。
本を読むこと・文章を書くことが子どもの頃から大好きです。本屋さんに行くのも大好きで、それが高じて2年ほど前、市内で小さな本屋をひらきました。
今回はこの場をお借りして、自己紹介をさせていただきたいと思います。
本屋のオープン当時に取材してもらった記事はこちら ↓
「地元」を知らない地元民
先に書いたとおり、生まれも育ちも富岡・高瀬地区な私。
しかし実は、地元のことにあまり詳しくありませんでした。
小学校時代は自転車で走り回り、桐渕公園や高瀬神社で遊ぶ地元っ子でした。
しかし、中学から安中にある新島学園に進学、そのまま高校、さらに大学進学で実家を離れ……と成長していくうちに、いつしか地元の友達たちともつながりが薄くなってしまいました。
大学卒業後は再び富岡に帰ってきましたが、就職先が市外だったので、やっぱり「家に帰って寝るだけ」の日々。
市外の人に「富岡ってどんなところ?」と聞かれても、富岡製糸場のような有名どころしか思い浮かばず、「田舎だよ、なんにもないよ」と自虐で済ませてしまうのが常でした。

小学生以来の高瀬神社に行ってみたら、鳥居と石畳がきれいになっていました
紆余曲折、迷いの日々
これまでの職業遍歴について人に話すと驚かれることがけっこうあります。
ちょっとごちゃごちゃしているのですが、少しだけご説明させてください。
本好き、本屋好きゆえ、やはり本に囲まれて働くことに憧れがありました。
でも、学生時代のアルバイトで現場の書店員さんたちの様子を見たり、話を聞いたりするにつれて、「大変な業界なんだな……」と実感。昔からのお店の閉店も相次いでいる書店業界。軽い気持ちでは続かないよな、と思い、書店員になるのはあきらめていました。
大学卒業後、小学校教諭だった母の影響で教員免許をとった私は、私立高校で国語の教員になりました。日々の授業、クラス担任、部活の顧問と充実した毎日でしたが、忙しさや精神的な負担に疲れてしまい、4年で退職。
ちょうど家族の介護が始まっていたこともあり、しばらくアルバイトをしながら家の手伝いをすることに。2年ほどフリーター生活を続けたあと、家庭の事情が落ち着いたのを機に再就職しました。
私はどうやら、ちょっと落ち込みやすい性格だったようで、再就職後も日々憂鬱な気持ちで働いていました。
こんな日々がいつまで続くんだろう?なんのために生きていけばいいんだろう?
そんなふうに考えることがまた増えていた、ある日のこと。
たまたま目にした地元情報紙に載っていた、前橋で行われる本のイベントに、なんとなく足を運びました。
私はそこで初めて、「個人書店」というものに出会ったのです。
個人書店、「夢」との再会
個人書店とは、昔ながらの街の本屋さんとも、大きなチェーンのお店とも違う、小規模な本屋さんのこと。「独立系書店」と呼ばれることもあり、店主の個性やポリシーが強く反映されたお店が近年増えています。
イベントには、県内や周辺のいくつもの個人書店の方たちが出店していました。和やかな雰囲気のなか、いくつもの本屋さんのブースを回るのは、日々に疲れた私にとって久しぶりのワクワクする体験でした。品ぞろえに込められた思いに共感して、嬉しくなる瞬間が何度もありました。
それぞれに個性的な本屋さんが集まる、素敵なイベントでした(写真は2026年開催時のものです)
そうか、個人でも本屋さんになれるのか。
だったら私もいつか、自分のお店を持ってみたいな。
そう思った瞬間、少しだけ心が軽くなりました。出口のないトンネルに、光が差し込んだ気がしました。書店業界はたしかに大変だけど、以前とは少し違うかたちで、夢を持ってもいいのかもしれない、と思ったのです。
数年間かけて少しずつ準備を進め、2024年の春にお店をオープンしました。
こんな感じのお店になりました
改めて出会った「富岡」で、本と人をつなぎたい
おかげさまでこうして夢をかなえることができたわけですが、めでたしめでたし!とはいかず、むしろひとつひとつあらゆることに悩む日々を重ねています。
あまり社交的ではなかった私も、お仕事をきっかけにいろいろな人と知り合い、お話をさせていただくようになりました。
すると、そんな出会いを通して、かつて知らなかった、気づいていなかった「富岡」というまちのいいところが、どんどん見えてきたのです。
地元を知っていくなかで、ご縁があって「まゆといと」の市民ライターをやらせていただけることにもなりました。ずっと好きだった「本屋さん」や「書くこと」が、「富岡」と出会ってつながった瞬間でした。
宮本町商店街の「お富ちゃん広場」で開催した「ブックつむぐフェス」も、そんな出会いから生まれたイベントです。
「歩いているだけで本に出会える街っていいな」という私の想像を、たくさんの方が後押ししてくださり、2025年4月末に開催。1年後の2026年には第2回を行うことができました。
「ひと箱古本市」を中心にしたイベントですが、商店街の方たちもそれぞれの店先に手持ちの本を並べてくださいました。広場の中でも外でも、たくさんの人が本を眺めて楽しんでいる景色は、夢のようでした。
みんなで「好きな本」「読んでほしい本」を並べて楽しみました
改めて出会い直した地元・富岡は、思っていたよりもずっと豊かで面白い場所でした。
そんな発見を記事にして広く伝える機会をいただけたこと、とても嬉しく思っております。
市外・県外の方はもちろん、富岡出身・在住の方にも楽しめる記事を書けるよう、日々ワクワクしながら頑張っていきたいと思います。
これからどうぞ、よろしくお願いいたします!

●この記事を書いた人:タカハシ
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