みなさんが持つ「ヨガ」のイメージはどんなものでしょうか。
ヨガのレッスンに参加してみたいと思っても、
「まずはマットやウェアを揃えなきゃ」
「自分のような初心者でも先生に受け入れてもらえるかな…」
そんな考えが頭をぐるぐる巡って、〈最初の一歩〉を踏み出せない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回ご紹介する吉岡彩さんは、「やさしいヨガ」を実践するヨガインストラクター。
富岡市を拠点に、赤ちゃんからシニアまで多世代に向けてヨガを教えています。
吉岡さんが伝えたい「やさしいヨガ」とは、いったいどんなものなのか?
彼女の活動に興味が湧き、いろいろなお話を伺いました。

【吉岡 彩さん】
富岡市で生まれ育つ。
東京の大学を卒業後、群馬に戻り、一般企業で営業職などを経験。今年からヨガインストラクターとして本格的に活動をスタート。
市内や周辺地域で幅広い年齢層へ向けたヨガ教室を行なっている。
ヨガレッスンの詳細はコチラ⇒ Instagram
心身の不調とヨガとの出会い
― ご自身がヨガを始められたきっかけをお聞かせください。
吉岡さん:今までの人生の中でヨガとの接点は度々あって、初めてのヨガ体験は20代前半の頃、その次の機会は息子を出産した後でした。しかし当時の私はヨガの良さをあまり実感できなかったのか、長く続けることはできませんでした。
その後、仕事と子育ての両立で忙しい日々を過ごすうちに、心身ともに疲れてしまって。 もともと私は自己肯定感が低く、「もっと頑張らなくちゃ」と自分で自分を追い込んでしまうタイプだったんです。そんな思考から抜け出せず、仕事もままならなくなった私に、当時の職場の上司が勧めてくれたのがヨガでした。
久しぶりにヨガを体験してみると、インストラクターからの優しい声掛けが心に沁みこんでいく感覚を味わい、「頑張らなくてもいい」「自分の一番の味方は自分」という言葉に救われました。その時にふっと肩の力が抜け、ヨガの心地よさを体感するとともに、心が軽くなったことを今でも覚えています。

― 疲れた心と身体をヨガが癒してくれたんですね。そんな吉岡さんが、教える側のインストラクターになろうと決めたのはなぜですか?
吉岡さん:影響を受けたヨガの先生がとても素敵な方で、私も誰かに寄り添って優しい言葉をかけられる人になりたい、と思うようになりました。そして、カラダを動かすことで心身が整っていく感覚を何度も経験するうちに、この感覚を今苦しんでいる人や、心身の不調に戸惑っている方に届けたい、という気持ちが湧いてきました。そこから「ヨガを仕事にしたい」と本気で考えるようになったんです。
情報を集めたり行動に移したりしているうちに、地域で活躍するヨガの先生と出会い、ご縁が繋がって、インストラクターとしてレッスンができる場所を紹介していただいて…と、ヨガを通して出会った多くの方々のおかげで、夢への第一歩を踏み出すことができました。
― その行動力と、自らの道を進む姿がカッコいいです!

― インストラクターとして活動するなかで、大変なことや良かったことなど、感じたことをお聞かせください。
吉岡さん:大変なことは、私の想いが大きいほど自分のレッスンや活動にあれこれ悩んでしまうことです。「生徒さんはレッスンに満足できたかな?」「もっと良いクラスにできたんじゃないかな?」そんな風に考えることもしばしばあります。ですがそれらの悩みは、“やりたいことがあって、目の前に生徒さんがいてくれる”からこそ生まれる感情で、私がより良い活動をしていく上での原動力にもなっています。
思い悩むことも多く、大変だと感じることもありますが、ヨガインストラクターをやって良かったと思う気持ちの方が強いですね。生徒さんにヨガを教えることが仕事だと思っていましたが、生徒さんから与えられるものもたくさんあることに気づきました。生徒さんからいただく言葉や、ヨガに向き合う姿勢、心身の変化など、全てが私の学びになっています。レッスンは私が一方的に教える場ではなく『生徒さんと一緒に育てていくもの』だということを、レッスンを重ねていくうちに知れたのは大きな喜びです。また、生徒さんがレッスンを通して嬉しい変化をしていく様子や、生き生きとした笑顔を見られることが、インストラクターをしていて一番嬉しい瞬間だと感じています。

地元で暮らすしあわせな日々
― 富岡生まれの吉岡さんは、この地域のどんなところに魅力を感じますか?
吉岡さん:生まれ育った場所なので、知り合いもたくさんいて居心地が良いですし、ここに暮らす人や街の雰囲気が大好きです。地域の人たちは親切だし、自然を身近に感じられる環境はありがたいですね。
また富岡市周辺には、地域の魅力を伝えようとしている人や、この街を活性化させたい!という人がたくさんいることに、ヨガの活動を通して気づきました。人の温かさとパワーを感じ、地域の人が魅力を創り出していることを実感しています。
富岡倉庫の芝生は、吉岡さんの子育ての記憶や、ヨガイベントの楽しい思い出がたくさん詰まっているお気に入りの場所。
― 吉岡さんの活動を見ていると、「人との輪」を大切にされていると感じます。
吉岡さん:ヨガで知り合えたみなさんとの輪をさらに大きく広げていって、私のヨガが誰かの癒しや、救いの存在になってくれたら嬉しいなと思っています。ヨガはどんな自分でも受け入れてくれる、大きな存在です。そんな癒しのヨガを一人でも多くの人に体験してもらい、毎日を心地よく過ごすためのお手伝いをしていきたいですね。
初心を忘れず、必要なヒトへ届けたい思い

― ヨガを教え、伝えていくなかで、一番大切にしていることは何ですか?
吉岡さん:一番は「感謝の気持ち」です。まだインストラクターの活動を始めて日が浅いのですが、ありがたいことにヨガ教室やイベントでのレッスンのご依頼も増えてきました。このような機会をいただけることと、私のレッスンに足を運んでくださる方々に、心から感謝しています。毎日の慌ただしい生活のなかで、わざわざ時間を作って足を運んでくださること、そしてレッスンを楽しみに来てくださっていることを、どんな時も忘れてはいけないと思っています。
また、みなさんと「繋がる」というのも、大切にしていることの一つです。 ヨガの語源は『yuj』( 繋ぐ・結ぶ)という意味があり、語源のごとく様々な繋がりがあるのがヨガだと思っています。呼吸を感じながら身体を動かすことで心と身体のつながりを感じたり、参加者のみなさん同士や、先生と生徒の繋がりも生まれます。この繋がりを楽しみながら、さらに大きくヨガの輪が広がっていったらいいなと思っています。

― これからやってみたいことや夢があればお聞かせください。
吉岡さん:インストラクターとしての活動を始めたのは今年から。まだ始まったばかりですが、様々なイベントを通して多くの方に私の活動を知っていただけて、ありがたい限りです。これも全て応援してくださるみなさんのおかげなので、感謝の気持ちを忘れずに活動の輪を広げていけたらと思っています。ヨガは小さなお子さんからシニアの方まで、本当に幅広い年齢層に楽しんでいただける最高のギフトなんです!その楽しさ、素晴らしさを多方面に伝えていけたらいいですね。
また、生まれ育った富岡で活動しながら、地域を元気にするような企画にもチャレンジしたいです!多世代のみなさんがより健康に、より幸せになれるようなイベントを考えることもワクワクします。ヨガは気軽にできることも知ってほしいですし、市内には素敵な場所がたくさんあるので、これからも屋内外問わずいろいろなスポットでみなさんとヨガを楽しみたいです。「こんな場所でできるかな?」など、何かアイデアがあったら気軽に声をかけていただけると嬉しいです。
― どんなイベントになるか楽しみですね。私もアイデアを考えてみます!!

ニコニコと明るい笑顔でお話しする吉岡さん。
とてもチャーミングで親しみやすい方なので「こんなにやさしい先生なら、緊張せず、普段着のままでもレッスンを受けられそう!」という気持ちになりました。
また、ご自身の子育ての経験をヒントに、親子向けのヨガやベビーヨガのレッスンも積極的に行っているそうです。
ご興味のある方は、ぜひ吉岡さんの活動をチェックしてみてください♪
(マツオ)


