富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2022.04.18 移住ストーリー

富岡と南牧をつなぐ。パティシエ 加藤 有希 さん

富岡市から車で40分程の距離にある、南牧村。そこで「なんもく村のちょっとしたcafe」を営んでいる加藤有希さんに出会いました。通称、ちょカフェ。人気店なので、行ったことがある方も多いのでは?

 

自然豊かな土地で、超ほっこりできる癒しの古民家カフェ。とても素敵な空間・メニュー・イベントが楽しめるので、ちょカフェ紹介をしたい気持ちもありますが…今回は別件です!!なんと有希さん、富岡市にお住まいで、新しい活動もスタートされているのです。

 

ホシナが市民農園をレンタルしていることをInstagramで見かけた有希さんからお声がけいただき、その新しい活動についてお話を聞かせてもらうことになりました。

 

 


 

【加藤 有希(かとう ゆき)さんプロフィール】

東京都練馬区生まれ。2008年、練馬区で友人と「ちょっとしたcafe」をオープン。2009年、「田舎で働き隊」という活動で南牧村を訪れ、その魅力に惹かれる。2013年から南牧村で期間限定カフェを行い、拠点を群馬にシフトしはじめる。そんな中、旦那さんとも出会い、旦那さんの地元である群馬県富岡市へ移住。2015年、「なんもく村のちょっとしたcafe」をオープン。

 


 

 

 

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環境問題に取り組みたい

 

 


Instagram @nanmoku.chocafe からお借りしたお写真

 

 

移住のきっかけ、ちょカフェの運営、新しい活動などなど…有希さんのお話を聞いていると、それらの原動力になっていたのが「環境問題へ配慮したい」という強い想いだったことがわかりました。

 

「20歳のとき、東京都のごみ処理埋立地が5年でいっぱいになるというニュースを見て、環境問題に興味を持ちはじめました。自分にできることを心がけはじめ、友人が活動していた逗子海岸のビーチクリーンに参加したり。自分が住んでいるところでも何かできないか?と日々、模索していたんです。区報などをよく見て情報収集し、まちづくり活動にも積極的に参加していて。そのひとつに『ねりまゴミフォーラム』という団体がありました。

群馬に暮らし始めて、練馬より土に近い生活ができているものの、その活動が群馬暮らしにも必要な気がしたんです。

 

 

 

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生ゴミで堆肥をつくる

 

 

Instagram @compostable.cafe からお借りしたお写真

 

 

「水分をたくさん含んだ生ゴミ…それをゴミ処理場で処分するのが嫌なんです。」

 

普通に生ゴミをゴミ箱に入れて、ゴミの日に出している私。有希さんの言葉を受け、改めて調べてみました。生ゴミの70〜80%は水分で、水分を燃やすことでゴミの焼却効率が悪くなり、効率が悪ければ環境への負担も大きいとのこと。なるほど、何も考えずに処理していた自分が恥ずかしくなりました。せめて水をしっかり切るだけでも違うそうです。

 

有希さんは、この生ゴミを有効利用する活動を、富岡市、南牧村でも広めたい!と動き始めています。

 

 

 

 

畑によくある大きなコンポスト。生ゴミや落ち葉などを入れ、微生物の力を利用して堆肥をつくる容器ですが、そもそも畑がないと置けませんよね。ホシナもレンタルしている市民農園では、スペースが狭いので置けません。

ですがそれを解決できる、小さな容器があるんです。

 

 

 

 

こちらがその容器。満タンに生ゴミが入っていますが、女性でも持ち運びできます。しっかり蓋ができ、嫌な臭いもしません。

 

「畑がなくても、一般家庭にも置ける生ゴミコンポストバケツ。持ち運びもできるので、このバケツを使って生ゴミを回収し、畑の堆肥に利用する活動をしていきたいんです。 生ゴミを発酵させるために使う『ボカシ』をつくるワークショップを開催したり、できた堆肥を使って育てた大豆でお味噌をつくったり。

活動をお手伝いしてくださった方に、ちょカフェや協力店で使えるサンクスマネー(カレンシー)を差し上げられるような仕組みができたらいいなとも思っています。」

 

 

 

 

ご自宅のすぐ裏にある畑。こちらで堆肥づくり、無農薬野菜栽培など、実験を重ねているそうです。

 

「すでに協力してくださっているお店が何軒かあって、特にコーヒー豆のカスは沢山集まっています!ただ、コーヒーだけだとなかなか発酵しないので、他の生ゴミと混ぜる必要がありました。どれくらい混ぜたらいいのか、まだまだ研究中なんです。」

 

 

 

 

生ゴミを畑の土に還し、さらに発酵させていきます。息子さんも慣れた様子でお手伝い。

小さなお子さんもいて、ご自身でカフェを運営するだけでもかなり大変じゃないのかな?と思い、どうしてそんなに活動できるのかを聞いてみました。

 

「もちろんカフェだけでも手いっぱい。思うようには進められていません。でも夫が家事や育児に協力的で、義理の両親も側にいてくれるので、少しずつ活動できています。息子と一緒に近所の協力店へバケツ回収へ行くこともありますよ。」

 

 

 

 

お味噌づくりのイベント、ぼかしのイベント、実験畑で育てた春菊の販売…有希さんが実践を積み重ねている様子が Instagram の投稿から伺えます。

 

人気カフェの運営だけでなく、自分にできることを!と精力的に活動する有希さん。とても素敵で応援したくなりました。まずは有希さんの活動を一人でも多くの方に知ってもらおう!と、まゆといとの記事にさせていただきました♪

 

もしこの活動に興味を持ってくださる方がいましたら、お互いできることから始めて、一緒に活動の輪を広げていきませんか?有希さんまたはホシナまで Instagram のメッセージでご連絡ください。

 

◆なんもく村のちょとしたcafe ➜ @nanmoku.chocafe

◆ぐんまコンポスタブルカフェ(仮)➜ @compostable.cafe

◆ホシナの Instagram ➜ @tomiokagurashi.nozomi

 

 

 


 

 

 

富岡市&南牧村での子育て

 

東京での子育ては考えられなかったという有希さん。富岡や南牧で、自然を感じて子育てできることが、とても嬉しいと話してくれました。 カフェが南牧村にあるため、息子さんは南牧村の保育園に通っているそうです。

 

「富岡では凍った川が見られ、霜が踏めるんですよ!練馬では味わえないことです。」

 

普通に畑で霜を踏んでいますが、当たり前のことじゃないんですね。

 

 

 

凧あげ、雪遊びの写真を提供していただきました。自然の中で思いっきり遊んでいたら、たくましく育ってくれそうです。

 

 

 

 

取材中、大根を収穫してホシナにくれました。ご自宅の庭で収穫したキウイフルーツを一緒に食べました。おやつが庭で採れるって、最高ですね。

 

 

 


 

 

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有希さんのつくる、優しいお菓子

 

素材にこだわった有希さん手作りのケーキやお菓子、とっても美味しいのでそちらも少しご紹介。富岡市内でも一部の商品が購入できるのです!

 

 

 

おかって市場さんと JAファーマーズ富岡店さんに、カタクリクッキーや黒糖クッキーを納品されています。売り切れていることもあるので、見かけたら購入のチャンスです!

 

 

 

 

こちらは「やよいひめ」を使ったケーキ!富岡市内の高田いちご園さん @strawberry___2799 から仕入れているそうです。

季節限定でカフェメニューに登場し、予約することも可能です。基本的には南牧村のお店での受け取りですが、有希さんとタイミングが合えば、富岡市内でも受け取りできるそうです。

 

 

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取材中、有希さんは「練馬区で活動していたから、南牧村のちょカフェもゼロスタートではありませんでした。有難いことに全てが繋がって、今に至ります。」 とおっしゃっていました。

 

私には、有希さんの行動力が全てを繋げているように見えます。これからも色々なことを繋げ、形にしていくであろう有希さんの活動から目が離せません♪

 

(ホシナ)

 


 

 

木の造形作家 齊藤 公太郎(さいとう こうたろう)さん

まゆといと編集部員の移住定住物語 〜ホシナ編〜