富岡市の暮らしと移住のWEBマガジン
まゆといと

2020.10.12 イベント

「成人式実行委員」をふりかえって

「成人式実行委員会」を知っていますか?

 

富岡市の成人式は、新成人によって結成された成人式実行委員会が、企画・運営を行います。

事前会議を重ね、会場で流すスライドを作ったり、スローガンを決めたりと、何ヶ月もかけて式典の準備をし、当日は司会も務めるのです。

 

 

令和2年富岡市成人式実行委員会を、市内の高校生Aさんと一緒に取材したのは昨年のこと。彼女が取材を通して感じたことは、今年の2月にインスタグラムに投稿しました。

↓↓

https://www.instagram.com/p/B8sI9MdHOcn/?utm_source=ig_web_copy_link

 

その後、実行委員を務めた7人に、活動を終えての感想を聞きました。

 

(本当ならばこの記事は、今年度の成人式実行委員を募集する7月に掲載する予定でしたが、コロナの影響でいろいろなことが計画通りには行かなくなり、時は流れてすっかり秋に…)

 

成人式実行委員になる人もならない人も、式に参加する人もしない人も、これから大人になっていくみなさんに、参考にしてもらえたらと思います。

 

 


.

令和2年富岡市成人式 実行委員へのインタビュー

 

 

 

 

― 成人式の実行委員をやってみて、どうでしたか?

 

らんまる:最初集まった時はみんなよそよそしくて、会議をやってもなかなか意見が出なかったんですよ。でも式当日はみんな和気あいあいと楽しくできたので、実行委員という体験を通して変わったのかなと思います。

 

なお:特に何かが変わったわけではないけれど…。メンバーの中にはリーダー的なタイプはいないし、みんな積極的な性格でもない。式がどんどん近づいてきて、もうこれはやらないとまずい!みたいになって成し遂げられました。

 

まい:みんな責任を感じてたよね。あとは男の子たちが頑張って引っ張ってくれた感じ。

 

 

たつき:でも男子がみんな社会人で時間がとれない分、女子たちは学生だから、授業の合間を縫って企画の制作をやってくたよね。僕は交代勤務だから出られない時もあったけど、集まりがある時には残業なしで帰らせてもらったりとか、会社の理解があったから参加できたと思う。

 

らんまる:自分の成長が仕事にも現れるよね。実際に仕事で接客する時に、今までより積極的にできるようになったって感じる。実行委員の経験は、社会に出てから組織の中でチームの一員として仕事をする時に役に立つと思う。

 

まい:大学生活にも変化が生まれるかも。大勢の人が関わることを自分たちで作り上げたから、自信がついたと思う。

 

もも:準備だけじゃなくて、式典のステージに立ったりもしたしね。あんなに大勢の前に立って何かをするっていうことは、もう今後ないんじゃないかな。

 

 

 

― 成人式を見学した高校生のAさんは、「スローガンを発表した時に大きな歓声が上がって感動した」と言っていました。

 

なお:あの時、実行委員に西中の卒業生はいなかったのに、西中の卒業生がすごく盛り上げてくれて嬉しかった。

 

 

あやね:私はスライドショーの間、ステージ袖で見ていたらめっちゃ歓声が上がってたんで、作った側としては大変だったけど、やってよかったっていう気持ちがすごく大きくなった。 実行委員として式を作り上げる準備に関わったからこそ味わえる達成感だったと思う。

 

 

 

― 反省点はありますか?

 

あやね:知らない人にアポを取るっていう経験が今までなかったので、小学校や中学校に電話してアポを取るのを、結構後回しにしちゃいました。でも実際に連絡してみると、対応してくれた先生達がすごく優しくて、スムーズに予定も合わせられて、「あ、意外と大丈夫なんだ」って。

次からは電話も抵抗なくできると思うし、前もって準備するのが大事っていうことが分かったので、いい経験になりました

 

 

もか:私たちは前年の先輩の式を参考にしたけど、もっと自分たちのオリジナリティを出せたら更に良かったかな。自分達なりに頑張ったから達成感はあったけど、ちょっと新しい事もやってみたかったなと、今になってみると思います。先輩の成人式で、くじを使って面白い企画をやったというのを式が終わってから知って、そういう手もあったのかーって。

例えば実行委員の経験者たちとその年の実行委員がLINEで繋がったり、会って話す場があったりするともっと良い成人式が作れるのかも。

 

 

― 高校生が取材をしてくれたのはどうでしたか?

 

らんまる:高校生が知らない年上の人たちに取材するっていうのはすごくハードルが高かったと思うし、それを一人でやったっていうのは本当に偉いと思います。もし今後も高校生が取材するなら、一人じゃなくて何人かでやってもいいんじゃないかな。友達グループでとか。

 

まい:やっぱり一人でってなると緊張しちゃう。でも高校生が取材に参加すれば、実行委員には社会人だったり学生だったり色んな道に進んでいる人がいるから、そういう人たちと知り合うことができるのはいいと思う。Aちゃんも将来、ぜひ実行委員にもチャレンジしてほしいな。

 

もも: 成人式って一回しかないし、見る側でいるか、やる側でいるかのどっちか。やっぱりやる側でいた方が、思い出の残り方が違うもんね。

 

 

 

 


 

 

 

成人式実行委員になった7人の若者たちと、取材に同行することになった高校生のAちゃん。

彼らが悩みながらも自分の役割を果たそうと努力する姿を見ているのは、何とももどかしい気持ちがありました。

 

けれど蓋を開けてみれば、みんなそれぞれ想像以上の結果を出し、成長している。

子どもたち若者たちの秘めた力を信じることが、大人の役割なのだと私自身も学びました。

 

 

これから様々なイベントが待ち受けている若者のみなさん!

なんとなく参加するだけなのか、それとも自分たちで創り上げていくのか。どちらを選ぶかで、得られるものは大きく変わります。

だからちょっと勇気を出して、「こんなことがやってみたい」と声に出してみませんか。

 

困った時には力を貸してくれる大人たちが、富岡にはたくさんいますからね。

 

(ハマダ)

 

 



 

令和3年の成人式実行委員も、活動を開始しました。

成人式を自分たちの手でカタチにしていく彼らの姿を、まゆといとは今年も追っていきます。