富岡市内の手軽に楽しめるおでかけスポットを紹介する
「おでかけしようよ!ふらっとTOMIOKA」シリーズ。
今回は『昭和レトロさんぽ』と題して、まちなかの商店街をおさんぽします。
地元を歩いていると「このお店、昔から変わっていないな~」なんて思いながらも、通り過ぎてしまうお店ってありますよね。でも、ちょっと入店するのはためらっちゃう。。そんな方も多いのでは??
いやいや、その扉を開けた先には素晴らしい世界が待っていますよ!!
みんなを虜にしてしまう昭和レトロな世界が・・・!
懐かしくて温かい、なんともいえない人情味に溢れる古きよき時代。そんな昭和の風情を一緒に味わってみませんか?
昭和生まれのあなたも、昭和を知らないヤング世代も!!ノスタルジー溢れるレトロな世界へいざ出発~♪
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今回ご一緒してくれたのは、「なめ猫」や「Dr.スランプ アラレちゃん」が大好きな富岡生まれ富岡育ちの友人です。
「わー 懐かしい!子どもの頃はこの辺りによく買い物に来たよね。」と思い出話に花を咲かせながら、地元愛に溢れる店主さんとおしゃべりしたり、昭和の香りを感じるレトロな掘り出し物をゲットしたりと、地元を大満喫!楽しいひとときを過ごしました♪
◆ 旅のしおり ◆
まちなかをお散歩しながら、昭和の雰囲気を楽しもう~♪
松浦商店(手芸店)~ いいづか時計店(時計・メガネ・ジュエリー)~ 茂木荒物店(生活用品・雑貨屋)~ 朝日屋(仏具・鍵・金物)などなど
お車でお越しの方は富岡製糸場周辺の駐車場をご利用ください。
⇒ 富岡製糸場周辺の駐車場
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レトロな手芸屋さんでタイムスリップ
まず最初に訪れたのは、駅前通りに店舗を構える『松浦商店』さん。
1950年創業のこちらのお店は手芸用品店で、店内には天井まで届く高い棚があり、びっしりとボタンが陳列されています。
色とりどりのボタンが視界いっぱいに広がる景色を眺めていると、胸の奥がじんわりと温かくなるような懐かしい気持ちになりました。
するとお店の隅から「ねぇ、ちょっとこっち来て!このバッジかわいいよ~!」と友人の弾んだ声が。
「少女Aと少女B どっちがいいか悩む~♡」
店内には色とりどりのビーズや染め粉、毛糸、懐かしいキャラクターのワッペンやハンカチも並んでいます。陳列された商品をひとつひとつ見てまわっていると、まるで宝さがしをしているような気持ちに…。
いや、本当ににお宝級の懐かしグッズに出会えちゃいます!
温もりに満ちたあたたかな雰囲気に包まれている、居心地の良い店内。店主さんや娘さんとのおしゃべりも、このおさんぽ旅に色を添えてくれました。
店主の邦由(くによし)さんは御年90歳!!今も現役で、はつらつと接客をする姿を目の当たりにして、こちらの背筋もシャキッと伸びてしまいます。
店頭に目をやると、温かそうな手編みのセーターが。
(そういえば、私が子どもの頃はおばあちゃんが毛糸のベストやマフラーを編んでくれたっけな~)と、昔の記憶がよみがえりました。
【松浦商店】
✆ 0274-62-1575
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花屋さんで見つけたノスタルジックな景色
続いては、宮本町通りから銀座通りに進みましょう。
私の記憶では、この通りには昔レコード店があったはず。そのお隣には『しずかや』というファンシーショップがあったはず。。小学生の頃によくお友だちと自転車で買い物に来た場所です。
「この看板、昔の『しずかや』だったところじゃない?」
そんなやりとりをしていると、オーナーさんが笑顔で話しかけてくれました。
「しずかやのこと覚えていたのね~。昔の看板はそのままにしているの。」
現在は『プロヴァンス』というお花屋さんになっているこの建物。
「二階に上がってみませんか?」とのお言葉に甘えて、ちょっとお邪魔してみました。
わくわくしながら赤い階段を上がってみると、、あたたかい空気をまとった、ノスタルジー溢れる景色が広がっていました。
錆びた手すりに差し込む冬の日差しが、なんともいえない郷愁を誘います。
【プロヴァンス】
✆ 0274-62-0034
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旅のお土産も見つかる時計屋さん
銀座通りをしばらく進み、西銀座通りに入ったところにあるのが『いいづか時計店』さん。おめめの動くレトロな看板が目印です。
いいづか時計店さんは昭和3年創業で、時計・メガネ・ジュエリーの販売と修理をしており、現在は三代目の浩(ひろし)さんが店主を務めています。
創業当時は富岡製糸場へ時計の外商に伺っていたとのこと。また、創業者の奥様は独身の頃に製糸場に勤めていたそうです。
昭和30年頃には製糸場周辺に4つの映画館があり、まちなかに活気が溢れとても賑わっていたんだとか。私が子どもの頃も母に連れられて、よくまちなかで買い物してたっけな…そんな懐かしい記憶もよみがえりました。
店内には手先の器用な浩さんの折り紙作品が飾られていて、その繊細で丁寧な仕上がりに見惚れてしまいます。
さらに奥様の洋子さんは版画作品を手掛けており、その腕前を生かしたオリジナルグッズを販売しています。富岡製糸場をモチーフにした絵葉書や一筆箋は、お土産にぴったりですよ。
【(有) いいづか時計店】
✆ 0274-62-2821
昔ながらの荒物店で日本再発見
いいづか時計店をあとにして、宮本町通りへと戻りましょう。
次のお店は『茂木荒物店』さん。創業は明治30年代からで、現在は四代目の豊さんが店主を務めています。
荒物(あらもの)とは家庭で使用する雑貨全般のことで、こちらのお店では今もなお、日用雑貨、ザルや桶などの台所用品、箒(ほうき)やちり取りなどの掃除道具や農具を取り扱っています
こちらの箒は品質が良く丈夫で長持ちするとのことで、長きにわたって愛用される方も多いそうです。
常連さん以外にも、「観光客の方が長い竹箒を購入し、上信電鉄に乗って帰った」なんていうほっこりエピソードも。さらに外国人のお客様も、店内の品揃えに興奮しながら木桶などの日用品を日本土産として持ち帰ったそうです。
【(有) 茂木荒物店】
✆ 0274-62-0457
意外なレトログッズが見つかる魅惑のお店
最後に向かったのは、宮本町通りの『朝日屋』さん。こちらは仏具、鍵、金物類を扱っているお店です。創業は大正5年で、現在は四代目の吉田 満(みつる)さんがお店を継いでいます。
お店に入ると、奥さまの晃子さんが朗らかな笑顔で迎えてくれました。
朝日屋さんの歴史ストーリーを伺ってみると、昔は富岡製糸場にランプを卸していたり、工女さんがお鍋や生活雑貨を買いに来ていたりと、ここでも富岡製糸場との深い繋がりを知ることができました。
今では、ホームセンターなどで「作れない」と断られてしまった合鍵の作成や、お位牌のクリーニング・文字の金入れのお直しなどの仏具関係の依頼も多いそうです。
わが家は朝日屋さんで玉子焼き用フライパンを購入したのですが、これがとても使いやすくて重宝しています。小学生の長女はこのフライパンで厚焼玉子がキレイに焼けるようになりました。
【朝日屋(アサヒヤ)】
✆ 0274-62-0160
今回はのんびりとお散歩をしながら、昭和レトロな雰囲気を残すお店を訪れてみました。これでもほんの一部分!富岡には素敵なお店がまだまだたくさんあります。
どのお店でも私たちを温かく迎えてくださって、『富岡の人は優しい』ということを改めて実感。
さらに、各店舗でいろいろな掘り出し物を見つけてしまって、、、最後は結構な重みのお宝を手にしてのお散歩となりました。
その一部をご紹介します~。ジャン!!(ほんの一部です)
今回の取材を通して、買い物に対しての新たな発見もありました。
ただ欲しい商品を買う行為だけなく、その物と関わる人とのやり取りも含めて「お買い物をする」ということなんだと。
お店の方とのおしゃべりや交流はとても心地よく、昔ながらの商店街でのお買い物は私たちの心も満たしてくれました。
次はどこのお店に行こうかな??みなさんの昭和の懐かしエピソードや、「またこのお店に来たいな」「店主さんに会いたい!」と思えるお気に入りのお店情報も、ぜひぜひお知らせください!!
(マツオ)